【カーリング】3勝目のロコ・ソラーレ吉田夕梨花“多くの失敗”が「今、いきている」…日本選手権3日目

ロコ・ソラーレ 吉田夕梨花選手 写真:(C) JCA IDE
カーリングの日本選手権(北見市・アドヴィックス常呂カーリングホール、無観客)は1月31日、予選リーグ3日目が行われ、女子ではロコ・ソラーレが青森CAに10対2で快勝し予選リーグ3勝1敗としました。LS北見は中部電力を序盤リードしながら逆転負け、2勝目を逃しました。
青森CA 02000 000XX | 2
ロコ・ソラーレ10202 122XX | 10
中部電力 10000 21022 | 8
LS北見 01111 00100 | 5
前夜初黒星を喫したロコ・ソラーレは反省点を修正し確実に勝利をつかみました。
「(前日は)結果的には負けてしまったが全部が悪いかといえばそうではなかった。形は作れていた。フィニッシングの部分や時間の使い方に反省点があった。しっかり反省を踏まえてアイスに乗れたかなと思う。前半はアイスの状態と石の状態を模索する時間が結構長かった。チーム全体的にはそんな中でもしっかりと情報を取り合って、後半にかけてはすごく良いゲームができたと思う」とリードの吉田夕梨花選手。
■多くの失敗が今につながる
吉田夕選手は銀メダルを獲得した北京五輪では“ゆりかタイム”と話題を呼びましたが、今大会でも導入されている“ノーティック”ルールでセンターライン上のガードストーンをチップして動かすショットがつかえなくなりました。
世界一のリードとの評価もされる吉田夕選手に新ルールの影響について聞くと意外な言葉が漏れました。
「他のどんなリードの選手よりも失敗の数もすごく多かった。特にシーズンの序盤は本当にうまくいかないことのほうが多く、自分でもびっくりするぐらい何年ぶりかっていうぐらい何も決まらないっていうシーズン序盤を過ごしていた」。
それでも2023年はグランドスラム・カナディアンオープン優勝の偉業で幕を開けました。
「(多くの失敗)その経験が今、いきている。(当てて良かったときにはそれほど意識していなかった)アイスの幅やウエイトについても考えることがすごく多くなった」。
グランドスラムを制覇して臨む日本選手権ですが「全く別もの。今はしっかりと日本選手権でできる“ベストパフォーマンスをしたい”これがチームの目標」と目の前の1つ1つのプレーに向け気持ちを引き締めていました。