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【カーリング】どん底から浮上のコンサドーレが3連勝…日本選手権2日目

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男子カーリングのコンサドーレ 写真:(C) JCA IDE

 カーリングの日本選手権は1月30日、予選リーグ2日目が行われ、男子ではコンサドーレがTM軽井沢に13対4で勝ち、開幕3連勝。前年優勝のSC軽井沢クラブ、北海道地区代表の北見協会も無敗の3連勝で男子予選リーグは3チームが首位で並んでいます。

 TM軽井沢 00301 0XXX | 4
 コンサドーレ25030 3XXX |13

 ■TM軽井沢の両角友佑選手のコメント

 「結局、第1エンドだった。自分の2投目、出すだけのなんでもないショットだったが弱くなってしまい簡単に2点を上げてしまったのがこの試合の始まりで流れを一気に、すべて失った。(第2エンドの)5点スチールはあったがそれでも3点取ることもでき、(その後)3点取られたときも石の置き方などは自分たちのやりたいことをやりながら進められた」。

 ■TM軽井沢対コンサドーレ

 この日、TM軽井沢対コンサドーレが注目されたのには両チームの歩んできた道のりとも関係があります。

 TM軽井沢は2018年の平昌五輪に出場したSC軽井沢でスキップだった両角友佑選手が活動休止期間を経て2019年に発足。今季からはミックスダブルスや男子4人制で世界選手権に出場した元コンサドーレの松村雄太選手が加入し、今大会連覇を狙うSC軽井沢クラブを脅かす存在として優勝候補に上げられています。

 一方のコンサドーレは出場最終枠に滑り込んだワイルドカードでの出場。それでも1年前は名実ともに男子国内最強チームの座に君臨していました。

 阿部晋也選手を中心に2018年夏に発足したコンサドーレは松村雄太選手をスキップにサード清水徹郎選手、セカンド谷田康真選手、阿部選手がバイスでリードという布陣で同年、不在となった男子日本代表を新たに決める決定戦に勝利、そこからパシフィックアジア選手権優勝、世界選手権4位など国際舞台に駆け上がりました。

 日本選手権では2019年から3連覇、平昌五輪後の男子国内最強チームとして北京五輪を目指す日本代表となりましたが、2021年12月の北京五輪世界最終予選で敗退、五輪への挑戦は一旦、終止符が打たれました。

 スキップの松村雄太選手、世界選手権でポジション別ベストプレーヤーに選ばれたことのある谷田康真選手、相田晃輔選手が抜け、トライアウトを経て大内遥斗選手、敦賀爽太選手、鈴木実倫選手の3選手が加入し、“国内最強”を誇った頃とはまったく違う新しいチームに変り、再スタートすることとなりました。

 チームの中心メンバーの阿部選手は「大変なシーズン」だったとこの1年を振り返りました。

 阿部選手はー

 「昨季までは4年間、北京に向けて真剣に取り組んできて、それが一旦、終焉を迎えたところで、またリスタートするというのはなかなか時間も限られた中でエネルギーを使ってやっていかなきゃいけない。そんな中で正直、ここまで来られたのはよく頑張ったなと思っている。でも大変だった」。

 清水選手は平昌五輪でともに代表だったメンバーに加え、去年までコンサドーレでのチームメートだった松村選手が加わったTM軽井沢との対戦を楽しみにしていたと言います。

 清水選手はー

 「良い試合をしたいと思っていた。それには実力的に僕らが頑張らないといけないと思っていた。それがきょうの試合では僕らとしては出すことができた」。

 リスタートした今のコンサドーレについてはー

 「どれだけ成長できるのか分からないが、(新たに加わった)選手には吸収して強くなって欲しいし、僕自身も新しい経験、成長できるところが多い。やっと日本選手権でここまで戦ってこれたなというのに今、つながってきているのかなと思う。下剋上とは思っていないが、ワイルドカードがあったことで僕らの中でスイッチが入ったように思う」。

 この日を終えて3勝0敗の無敗チームは前年優勝のSC軽井沢クラブ、北海道ブロック代表の北見協会、それにコンサドーレの3チーム。“一番下”の地区大会から道予選、北海道選手権、そしてワイルドカード決定戦と戦って、この舞台に漕ぎつけたコンサドーレがどれだけ伸びていくのか注目度が俄然、高まってきました。

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