【ノルディックスキー】山元豪が142.5m飛行で今季2勝目「気持ちよかった」…TVh杯ジャンプ

今季2勝目を挙げた山元豪選手
ノルディックスキーのTVh杯ジャンプ大会が1月28日、札幌の大倉山ジャンプ競技場(HS=137m,K=123m)で行われ、男子は元複合五輪代表の山元豪選手(28・ダイチ)が1回目4位から2回目に142.5mを飛び逆転。純ジャンプ転向後、今季とも2勝目を挙げました。
2位は両ひざのケガで4度の手術を乗り越え復帰した原田侑武選手(32・雪印メグミルク)、3位に渡部陸太選手(27・東京美装)が入り、葛西紀明選手(50・土屋ホーム)は13位でした。
山本豪選手は2018年の平昌五輪にノルディック複合の日本代表で出場、2020年に純ジャンプに転向。今月9日には転向後初優勝を果たしています。2勝目を挙げた山本選手はインタビューに次のように答えました。
Q.142.5mの2回目のジャンプについて
「結構怖かった。すごい高さのところを飛んでいたので“どこまで行っちゃうんだろう”という感じだった。同時に気持ち良さもあって、いろんな人に見守られながらああやってビッグジャンプできるのは気持ち良かった」。
Q.大ジャンプが生まれた要因は
「(1回目の順位が4位で)もっといいところで折り返したかったというのはあったが、逆にそれで開き直って、自分のジャンプに集中すれば大丈夫だろうと肩の力を抜いて挑めた結果が良いパフォーマンスに繋がったのかなという気がしている」。
Q.2度目の優勝について
「逆転優勝はすごく自信につながる感覚はある。(2勝目ができたことについては)自分でも想像していないくらい順調にきていると思う。1勝したあとは“良いパフォーマンスを維持していくこと”を次の自分の課題にしていたが、しっかりその課題をクリアできて、きょうの大会に臨めたのかなと思っている。今後、おそらく調子の波がやってきて、また壁が出てくると思うので1つ1つ出てくる問題と向き合いながらシーズン通して戦っていきたいというのが2勝目ができて改めて思ったところ」。
Q.複合から転向後、純ジャンプへの対応に苦労したようだがー
「今はかみ合っている感じ。それが具体的に何がどうなってというのは自分の中でもはっきりしていない部分がある。ジャンプはパズルのピースを繋げていくような地味な作業でこの先、大きい舞台で自分が戦っていくってことを考えたら、しっかりそういうところもはっきりとさせていかなければならないと思っている」。
Q.残りのシーズン、さらにその先の目標をー
「今季は国内でしっかり戦い切るというのが僕の中の目標。それを今、体現できているとは思っているので、シーズン最後まで戦っていきたい。ただ、国内で戦いながらも、オリンピックを見据えて戦って、世界の人たちと渡り合っていくためにはどうしたらいいのかを同時進行で考えながら戦っていければと思っている」。