「ロコ・ソラーレに勝ちたい」北海道銀行&LS北見にも注目…カーリング日本選手権

北海道銀行のスキップ田畑百葉選手 写真:(C)JCA IDE
カーリングの日本選手権(北海道北見市、無観客)は1月28日、出場男女各9チームの代表者会見を行いました。
2018年平昌銅、2022年北京銀、そして今年グランドスラムを制したロコ・ソラーレがディフェンディングチャンピオンとして出場しますが、“ロコに挑む”注目チームを紹介します。
■北海道銀行(スキップ、田畑百葉)
28日の合同記者会見。ライバル、意識するチームを聞かれた北海道銀行のスキップ、田畑百葉選手は「どのチームも本当に素晴らしいチームだと思う、(対戦を)すごく楽しみにしている」と断った上で“あえて絞らせてもらうと”と続け「ロコ・ソラーレ」と「中部電力」の名前を上げました。
その理由は「昨年の日本選手権で負けてしまった」チームだからです。新しく設立された北海道銀行の若きスキップとして当時19歳で挑んだ日本選手権は3位。
「今年もこうしてこの日本選手権に出られることが決まって大変嬉しく思っている。去年の結果を確かなものにするには今年もしっかりとした結果を出すことが大事だと思う。チーム一丸となって一つ一つ勝ちを重ねていきたいと思っている」と抱負を語りました。
2022年は初めての日本選手権で3位と健闘しながら、その後は「思うような結果が出ず苦しい思いをした」と下を向きかけた時期も経験しました。それでも12月の北海道選手権は“無敗”で優勝し、日本選手権出場切符を勝ち取ると、その週末の軽井沢国際ではロコ・ソラーレから勝利を納め2022年を締めくくりました。
確かな成長を見せる北海道銀行。世界ジュニア選手権金メダルメンバーの山本冴選手も加わり、日本女子カーリング界に新風を吹き込みます。
■LS北見(スキップ、佐々木穂香)
“ライバル・意識するチームは”の問いに「ロコ・ソラーレ」の名を上げた選手がもう1人いました。LS北見の佐々木穂香選手です。
「私たちはロコ・ソラーレの妹チームとして結成されたチームでもあるので追いつけ追い越せの気持ちでやっている。ロコ・ソラーレは憧れでありライバルだと思っている」。
LS北見のサードはロコ・ソラーレの代表理事でもある本橋麻里選手。北海道選手権では予選リーグ4位ながらプレーオフで十勝JCC、札幌協会を撃破し、日本選手権出場権獲得ラストチャンスをつかむと27日のワイルドカード決定戦に勝利し本戦出場を果たしました。6年ぶりに本橋麻里選手が日本選手権に帰ってきます。
このチーム初めての日本選手権になりますがスキップの佐々木選手は「ここまでしっかり勝ち上がってこられたことを自信に思って1試合1試合、勝ちを重ねていけたらなと思う」と意気込みました。
姉妹チーム対決は勿論、崖っぷちから巻き返すロコ・ソラーレの真骨頂を出場最終枠に滑り込んだ“妹分”も見せてくれるかもしれません。