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資金不足で閉鎖状態続く「納骨堂問題」利用者と意見交換 不動産会社側はあらためて"存続の意向"示すも札幌市は…

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 運営する宗教法人の資金不足などをきっかけに、2022年10月から閉鎖状態となっている北海道札幌・東区の納骨堂をめぐり、1月25日競売で土地建物を落札した不動産会社が、今後の対応などについて利用者と意見交換しました。

 札幌市東区の納骨堂、御霊堂元町は、運営する宗教法人が事実上経営破綻し、代表とも連絡がとれなくなり、2022年の10月から閉鎖状態となっています。

 1月25日、土地と建物を落札し納骨堂を維持したいとの意向を示している札幌の不動産会社が利用者と意見交換しました。

 小出 昌範 ディレクター:「納骨堂を落札した不動産会社が開いた座談会は、まだ遺骨を引き取っていない人を対象に行われています」

 意見交換には、今も納骨堂に遺骨をあずけている利用者11人が参加しました。

 納骨堂に利用者が入れたのは2023年になって初めてで、意見交換の前には遺骨を引き取る人の姿も見られました。
 
 2022年7月に120万円を払って納骨堂と永代供養の契約をした人は…

説明会には11人が参加

 遺骨を引き取った人:「きょう、お話会あるからと言っていたけど、もう話を聞いてもどうにもならない」

 遺骨を引き取った人:「また、納骨堂にしても、こういうことがあったらいやだから。今度は墓にした」

 利用者との意見交換は、質問に対して不動産会社側が説明する形で約1時間、非公開で行われました。

 不動産会社側の社長は終了後、取材に応じ、宗教法人を継承し債務整理をして納骨堂を再建していきたいと話しました。

 出席した利用者は…

 出席した利用者:「不動産会社はできれば事業としてやりたいというニュアンスだった。道の方はいいような感じのOKみたいな言い方をしている。(納骨堂を監督する)札幌市は無理・ダメだということだった。ここが継続できれば一番いいが、ダメならどこか探さないとならない」

 納骨堂を監督する札幌市は2022年2度、宗教法人の代表と電話で話し、遺骨の返還や利用者への説明などを求めましたが、宗教法人の代表は体調が悪くできないと話したと言います。

 一方、納骨堂を引き継ぎたいとの意向を示している不動産会社側と、札幌市との話し合いは依然進展が見られていないということです。

 不動産会社側は、今後も施設の維持を模索しながら利用者との意見交換を行っていきたいとしています。

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