「ストーカー・つきまとい行為」 警察からの"警告"だけで8割は撃退…身を守るには1人で悩まず相談を 緊急通報装置も活用
1月16日、福岡県福岡市のJR博多駅前の路上で、帰宅ラッシュのさなか、女性が男に刃物で胸など数十か所を刺され死亡しました。
事件から2日後、元交際相手の飲食店従業員、寺内進容疑(31)者が殺人の疑いで警察に逮捕されました。
死亡した川野美樹さん(38)はこれまで寺内容疑者のストーカー行為に悩まされ、警察にも相談していたといいます。

北海道のストーカー相談受理件数は639件
北海道でもストーカーやつきまといの被害は相次いでいるようです。
札幌市民:「腕をガッとつかまれて引っ張られて、パワーでは勝てなくて」
札幌市民:「友達がススキノ帰りに歩いていると『送っていくよ』と言われ、家の近くまでついてきた。その後、怖くて家から出れなかったと」
札幌市民:「自分の娘が高校生の時に塾通いしていて、アパートの影のところに男性がいたらしく、声をかけられ逃げて走ってきた」

ストーカーの特徴は…とにかく「しつこい」
もし、あなたがストーカーやつきまいとの被害に巻き込まれたら?
札幌市民:「他人事じゃないかなと思っています」
札幌市民:「身近なことじゃないって、日本でもそういうことあるんだなってびっくりしました」
北海道内でもストーカーにまつわる相談は2021年で639件ありました。
ストーカーにはどういった特徴があるのでしょうか?

「緊急通報装置」で安全確保も
道警 生活安全部 石田 淳 さん:「ストーカーの行為者は非常にしつこい。被害者に対する執着心や支配意識が強いという特徴があります」
そして警察は早いタイミングでの相談が重要だといいます。
道警 生活安全部 石田 淳 さん:「まず話を聞きながら、事件に検挙できるものがあるのか、命令など行政処置ができるものがあるかなど話を聞きながら検討していきます」
「中には危険性の高いような被害者の方がいらっしゃいます。そういった場合には、緊急通報装置を持っていただいて、ボタン1つで 警察、警察と契約している警備会社の方に通報がなされます」
福岡県警は川野さんに緊急通報装置を貸し出し、寺内容疑者にはストーカー規制法に基づく禁止命令を出しましたが、被害を防ぐことはできませんでした。