資料：道東のオオワシ

　JR北海道は1月19日、列車の一部の車輪に基準を超える傷がみつかり、釧網線1本を運休すると発表しました。

　JR北海道釧路支社によりますと、1月19日午後12時30分ごろ、網走駅構内で点検を行っていたところ、列車の一部の車輪に基準を超える傷が発見されました。

　傷による振動で乗り心地が悪くなるほか、他の部品落下や、線路が傷む懸念があるため、運休を決めたという事です。

資料：ＪＲ釧網線

　傷の原因は、19日午前9時50分ごろ、茅沼駅ー標茶駅間を走行中に、オオワシとの衝突を回避するためにかけた非常ブレーキによるものとみられます。

　オオワシは国の天然記念物に指定されているほか、絶滅危惧種に指定されています。

資料：ＪＲ釧網線

　今後、車輪を削るなどの作業をする予定で、修復には時間がかかる見込みです。

　JR北海道によりますと、2022年度に列車と野鳥が衝突したことによって発生した運休や1時間以上の遅延は2件でした。

【運休】釧網線1本
網走　午後3時10分発　釧路行き　普通列車　全区間運休