【緊急取材】親子もドライバーも細心の注意を!スクールゾーンの危険な雪山 "子どもの事故"防ぐには
1月18日から札幌市内の小学校で3学期がスタートしました。
気をつけたいのがスクールゾーンの雪山です。悲惨な事故を防ぐために私たちができることを探します。
小学4年生:「映画『すずめの戸締まり』を見に行った」
小学4年生:「クリスマスプレゼントになにわ男子のCDをいっぱいもらった」
友だちとの再会に喜び、冬休みの思い出を話す子どもたち。
一方、札幌市内では年明けに大雪が続き、除排雪が行われていますが、スクールゾーンの景色も様変わりしました。
水上 孝一郎 記者:「こちらの大きな雪山。小学生はもちろん、大人の私も一歩入るとご覧のように見えなくなってしまいます」

ところどころ大人も隠れてしまうほどの雪山が…
保護者:「通学路に雪山が多いので子どもが隠れて、ちょっとずつ出ていかないといけない。曲がってくる車には気を付けるように子どもに言っています。車から子どもが見えないのが一番大きい」
スクールゾーンに潜む危険な雪山の注意点を緊急取材しました。
元小学校の校長で、現在は雪の学習プログラムを開発するNPOの理事長、新保元康さんです。
新保さんは巨大な雪山の周りで子どもたちがとる行動に注意が必要だと話します。

子どもたちがとる行動に注意が必要
NPOほっかいどう学推進フォーラム 新保 元康 理事長:「ワイワイおしゃべりしてふっと走ると、雪山の陰から飛び出してきたりする。子どもはフードを目深にかぶって、吹雪になると下向いて歩くことが多いので視野が狭くなるので周りの様子が本当に見えない」
身長120センチほどの小学1年生の目線で歩いてみると周りがほとんど見えません。交差点に右折してきた車は直前まで感じ取れませんでした。

小学1年生の目線では周りがほとんど見えない
では、車からはどう見えるのでしょうか。右奥にいる子どもたちは雪山の陰に隠れてしまいました。大きな雪山の怖さがわかります。

車からは子どもたちが雪山に隠れ見えない
NPOほっかいどう学推進フォーラム 新保 元康 理事長:「保護者と子どもが冬の通学路を一緒に歩く。危ないね、見えにくいね、などと話しながら歩けたら良い。交差点は雪が多くなる。その陰に子どもがいるかもしれないので、(ドライバーは)スピードをさらに落として入ってもらう。そういう子がいるかもしれないと、いつも意識することが大事」
雪山で見通しが悪い冬の通学路。悲惨な事故が起きないよう、親子もドライバーも細心の注意が必要です。