「山岳遭難」8割が"バックカントリー" 年末年始の北海道 統計史上最多 19人救出…異例の事態に北海道警が注意を呼びかけ

資料:道警の捜索隊(2020年)
北海道内の年末年始の山岳遭難の発生が12件 19人となり統計史上過去最悪となりました。北海道警は1月以降スキー客などが増加することから注意を呼びかけています。
道警によりますと2022年12月20日から2023年1月3日にかけての年末年始の期間、道内の山岳遭難は12件発生し、合わせて19人が救助されました。
1963年からの統計開始以来、過去最悪の発生件数です。

資料:バックカントリーには危険が…
救助された19人のうち3人は登山中の遭難で、その他はすべてスキー場管理区域外のいわゆるバックカントリーによる遭難でした。亡くなった人はいませんでした。
■過去5年間の山岳遭難(12月20日から1月3日までの期間で比較)
2017年 2件11人
2018年 6件12人
2019年 5件11人
2020年 6件 7人
2021年 3件 4人
2022年 12件19人

資料:雪崩のリスクも
道警は例年1月以降に国内外からのスキー客が増えて、山岳遭難の約8割を占めるバックカントリーによる遭難の増加も懸念されることから注意を呼びかけています。
■注意のポイント
・風や雪の警報が出ていないか確認しましょう。
・万が一に備えて十分な装備を携行しましょう。
・スキー場の管理区域外は危険な冬山です。
・スキー場の遵守事項に従って行動してください。