"未利用野菜"に新たな価値を!「辛抱トマト」に「青春カボチャ」…ユニークなネーミングで広がる"食の発見"
『辛抱トマト』に『青春カボチャ』。
変わった名前の野菜が道南地方で出回るようになりました。
これまで利用されてこなかった野菜に新たな価値をつけようという動きです。
北斗市の「白石農園」です。約30種類の野菜を栽培し、直売所でも販売しています。

約30種類の野菜を栽培し販売する北斗市「白石農園」
年間で約6トンの野菜を全国に出荷していますが、中には廃棄せざるを得ないものも少なくありません。
白石農園 白石 敏明さん:「これは基本的には市場には出ない。小さいので」
小ぶりなカボチャ…。中を見てみると薄い黄色のままで完熟していません。
このトマトは10月の収穫時期に赤く色付くことができませんでした。
白石農園 白石 敏明さん:「トマトは年間で100~200kg捨てている状況。カボチャも100kgくらい(捨てている)」

廃棄されてしまう「野菜」
廃棄されてしまう野菜に新たな価値をつけようと、ネーミングが決まりました。
白石農園 白石 敏明さん:「これが『青春カボチャ』です。これが『辛抱トマト』です」
「辛抱強く赤くなろうと頑張った」ので『辛抱トマト』。そう言われるとなんだか辛抱強そうな雰囲気も…。

『辛抱トマト』の価格は通常の"半額"に
カボチャは若い状態のままで熟さなかったので『青春カボチャ』と名付けられました。

新たな価値をつけるためユニークな"ネーミング"がつけられた
白石農園 白石 敏明さん:「『加熱すると食感も残って、酸味が他の料理と合うのでやってみて』と言うと、いつも来てくれるお客さんは『じゃあ買ってみようかな』って」
10月から始めたこの試み。『辛抱トマト』の価格は通常のトマトの半額ほどに抑えました。
白石農園 白石 敏明さん:「こういう食べ方もあるという新しい発見。食はどんどん広がると思う」
廃棄されてきた野菜に新たなネーミングを考えたのが北斗市でレストランを営む、料理人の齊藤亘胤さんです。
ポッケディッシュ 齊藤 亘胤さん:「『何か価値をつけて売ることができたら全国の農家さんが喜ぶんだけどな』と相談を受けた」