「オレは交通ルール守っている」検挙めぐる攻防 深夜の"取り締まり"に密着 12月は"飲酒運転"急増
行き交う車も少なくなった深夜3時の札幌市内。
警察官:「はい運転手さん、左に寄って停まってください」
警察官:「信号、気付きませんでした? もう赤に。運転手さん、手前でもう赤に変わっていたんですよ」
男性:「あのくらいならいっぱいあるからね!捕まったこと1回もないよ、あれくらいなら」
事故が急増する冬の北海道。交通違反の取締りに密着しました。

矢印灯火の交差点に1台の軽自動車が侵入
札幌市・南区の市道で、交通取り締まりに当たる1台のパトカー。
南警察署 中林 司 巡査部長:「中田君ならこの場所をどう注意して見る? 」
南警察署 中田 雅寛 巡査:「うーん…なかなか難しい」
南警察署 中林 司 巡査部長:「うん、いいよ。考えないと、取り締まりは 」
札幌南署交通課所属の中林司巡査部長と4年目の中田雅寛巡査のコンビです。
南警察署 中林 司 巡査部長:「灯火が怪しい車は停めないといけない。シートベルトをしてない人も中にはいるからね。お酒を飲んでいる人も」
警戒を続ける2人の前に午前3時、1台の軽自動車が…。
この道16年、ベテランの中林さんは見逃しませんでした。
「(パトカーのサイレン)」
南警察署 中田 雅寛 巡査:「はい運転手さん。左に寄って停まってください」
信号機には矢印。進入できるのは右折車のみです。
そこを軽自動車は直進。信号無視の瞬間でした。

矢印灯火には気付いていたが、検挙には納得できないと話す男性ドライバー
警察官:「信号、気付きませんでした? もう赤に…」
男性運転手:「気付きましたよ。黄色でしたよ」
警察官:「矢印は見えたの? 」
男性運転手:「矢印は見えた。入ったときに矢印ついていた」
警察官:「矢印の時点で入っても、それは赤信号ですから。直進できないです」
男性運転手:「いや知ってますよ」
警察官:「だから信号無視になるんですよ」
男性運転手:「それはわかるけど…でも…」
深夜の信号無視、大事故につながる恐れもあります。
男性運転手」「こっちも納得いかないですよね。マジで、これは。ちゃんと交通(ルールを)守っているんで」