"訳あり"パン・大福・カップ麺も…自動販売機で販売「食品ロス」減らす取り組み盛ん 札幌市
まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」を少しでも減らそうと自動販売機を使って販売する取り組みが札幌で増えています。
2022年8月に設置されて話題になった人気のパン屋「どんぐり」の自動販売機。閉店時に店頭にあるパンを冷凍して詰め合わせにして販売しています。
このように、自動販売機を使って食品ロスを減らす取り組みが札幌で増えています。

大福の詰め合わせがなんと500円!
千須和 侑里子 キャスター:「札幌市内のホテルのロビーに来ているのですが…ありました!チョコレートやおせんべいなどのお菓子、カップ麺なども色々種類がありますよ!」

食品ロス削減ボックス「フーボ」
11月1日に札幌のホテルに設置された食品ロス削減ボックス「fuubo」
全国各地から賞味期限が切迫した食品や、在庫過多の物を集め、24時間自動販売機で販売しています。
使い方は簡単。スマートフォンなどで専用ページにアクセスして欲しい商品を選択。料金は事前にクレジットカードなどで決済しておきます。
その後届いたメールのURLを開き、自動販売機についているQRコードを読み取れば…

自販機のQRコードを読み込めば扉があく
千須和 侑里子 キャスター:「あ!開きました!私が購入したのがウニせんべい、取れました」
商品は、物によって3割から5割引きで販売しています。なぜこのようなシステムを作ったのか、開発した会社に聞いてみると…
ZERO 株式会社 冨塚 由希乃さん:「普段は目にしない食品ロスを多くの人に身近な形で食べてほしいと思った経緯があります。食品ロスを販売すると考えた時に人件費やコストがかかってしまうと継続的に販売や提供が難しい。コロナの状況下において非対面や非接触、またキャッシュレスで販売ができるところが、無人販売機で販売する事がベスト」

北海道内では「からくさホテル」と函館のホテルの2か所に設置
道内ではこちらの『からくさホテル』と、函館のホテルの2か所ですが、これからどんどん数を増やしていく予定だそうです。
食品ロス削減の取り組みは道内の老舗企業も取り組んでいます。
千須和 侑里子 キャスター:「訳アリ品大福ですって!」
もちを使った和菓子の老舗「一久大福堂」では、2022年7月に「訳あり大福」の冷凍自販機を設置しました。
千須和 侑里子 キャスター:「チョコわらび餅もある、イチゴクリーム大福も!色々美味しそうだけど、これは?食品ロス削減商品、訳あり大福…。本当だ!キンキンに冷えて冷凍状態の大福が出てきました!」
形が悪く売り物にできなかった物や過剰在庫の大福などを詰め合わせた『訳あり品大福』。鮮度が落ちないよう急速冷凍して販売しています。