なぜだまされる?高齢者狙う「特殊詐欺」多発…被害額"過去最多"に迫る 自宅の固定電話は常に留守電に!
被害額は過去最多に迫る勢いです。
北海道内では2022年、特殊詐欺被害が多発しています。注意を呼びかけても被害が減らない背景にはなにがあるのか。
最新の手口を取材しました。
息子を装う男:「ごめん、ちょっと上司に呼ばれちゃってさ」
被害に遭った女性:「なんか失敗したわけじゃないんでしょ?」
息子を装う男:「会社のお金少し引き出した部分があって」
被害に遭った女性:「会社のお金を使い込んだってことなの?」
これは実際にかかってきた特殊詐欺電話のやり取りです。

相次ぐ特殊詐欺被害…被害額は過去最多に迫る
息子を装った男は会社のお金を使い込んだとして、お金を振り込むよう要求します。
被害に遭った女性:「それ今すぐお金いる話?お父さん出張しててね、相談もできないでしょう」
息子を装う男:「父さんには言ってほしくないんだよ」
被害に遭った女性:「こんな大金、お母さん1人で?」
お金をすぐに振り込むこと。さらに他の人に相談しないよう要求。典型的な特殊詐欺の手口です。
なぜ騙されてしまうのか、背景を探ります。

典型的な特殊詐欺の手口だ…
70代の親を持つ女性:「かなり昔に母親にオレオレ詐欺の電話が来たことがあったので、『疑ってね』みたいな話はしたことある。不安につけいるっていうか瞬間的に同様するんだと思う」
60代の親を持つ男性:「こういうな手口があるとか、意外に世の中の人知らなかったりするのかなと思う。知れれば親に言いたいな」
2022年、北海道内の特殊詐欺の被害額は10月末現在で、約11億3800万円に上ります。
北海道内で過去最悪だった2014年の約12億5000万円に迫る勢いです。
被害者の8割以上が65歳以上の高齢者です。

被害者の8割以上が65歳以上の「高齢者」
北海道警札幌南警察署管内でも特殊詐欺被害が急増しています。
啓発ポスターを制作するなど、被害予防に力を入れていますが、次々と手口が変わっていくといいます。
札幌南警察署 総島 幹郎さん:「金融機関だと行員さんたちが常に警戒するようになってきて、スーパーやコンビニのATMが使われるようになった」
「新しい機能がついたATMでしか手続きができない」などと、警戒の緩いスーパーやコンビニのATMに巧みに誘導します。