【国内初】特別天然記念物の「タンチョウ」"鳥インフルエンザ"に感染確認…北海道釧路市で保護

保護されたタンチョウ
北海道釧路市内で保護された国の特別天然記念物のタンチョウが、高病原性の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことが確認されました。
11月20日、釧路市音別地区でタンチョウ1羽が衰弱しているのが見つかり、環境省が遺伝子検査をしたところ、致死率の高い高病原性鳥インフルエンザ「H5亜型」が検出されました。

環境省によりますと、国内のタンチョウの感染が確認されたのは初めてです。
タンチョウを保護した地点から半径3キロ以内には養鶏場はなく、現時点で釧路管内の養鶏場や他のタンチョウに異常はみられないということです。

釧路総合振興局は、保護した地点から半径10キロ圏内で監視体制の強化を継続するとともに、北海道内の養鶏農家などに対し侵入防止策の徹底などを呼びかけています。
タンチョウは冬にかけて釧路市や鶴居村の給餌場に集まることから、集団感染が懸念されています。
写真は釧路湿原野生生物保護センターで治療中のタンチョウ(提供:環境省 釧路自然環境事務所)