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「でかい!」見て触って学ぶ "ヒグマ講座"人気 札幌の小中学校などで開催 相次ぐ出没…遭遇を防ぐには

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 2022年も札幌で相次いだクマの出没。

 札幌の小中学校などではクマの生態や遭遇を防ぐための知識を学ぶ特別講座が開かれ、年々広がりを見せています。

 ヒグマ講座の担当者:「オスのヒグマの毛皮です」

 中学生が見つめるのはヒグマの毛皮。そして鋭い歯を持つ頭の骨などが次々に生徒の前に現れます。 

 これは札幌市の職員などが講師を務める、「ヒグマ講座」。8年前に始まった取り組みは年々広がり、2022年は約30の小中学校で実施されました。

札幌市の職員などが講師を務める「ヒグマ講座」

 札幌市の担当者は:「まずクマがどんな動物かを知らないと」

 出没が相次ぐクマとどう向き合うのか。自然との共生を目指す、190万都市・札幌の子どもたちが学びます。

 11月16日に札幌・北区の中学校で開かれた、ヒグマ講座。1年生約20人が参加しました。講師は札幌市の職員などです。

 NPO法人 EnVision 環境保全事務所 中村 秀次さん:「走る速度がどれくらいかという質問がありました。50~60キロくらいで車と同じくらいです」

 2022年も札幌ではクマの目撃が相次いでいます。

2022年もクマの目撃が相次ぐ

 10月には南区で出没を繰り返していたとみられるクマ1頭がハンターによって駆除されました。そして、北区など広い範囲でクマのような動物の目撃情報があり、登下校の警戒が行われました。子どもたちにとっては身近な問題になりつつあります。

 講座ではクマの生態を詳しく伝えます。遭遇を回避するためです。

 NPO法人 EnVision 環境保全事務所 中村 秀次さん:「クマはいつ生まれるでしょうか。春だと思う人?(みんな手を挙げる)正解は冬なんですね(ええ~)」

 クマは冬眠中に穴の中で生まれ、春には親グマと一緒に外に出てきます。
 
 札幌では2022年3月、西区で冬眠中の巣穴を調査のために近づいた2人が母グマに襲われケガをしました。

 こうしたニュースもクマの生態を学ぶことでより理解できるようになっていきます。

 講座の休憩時間には生徒が毛皮の前に集まっていました。

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