観光地に賑わい戻るも…不安 "第8波"で再びキャンセル増加 急拡大続く北海道でなぜ?「コロナ慣れ」
週明けの2022年11月21日、新たな感染者は2週間ぶりの3000人台。
22日以降の状況が注目されます。
これまでにないほどの感染拡大が続く北海道。
観光地には全国から旅行者が訪れ、賑わいを取り戻しつつある一方、今後の感染状況が懸念されています。
斉藤 健太 記者:「全国旅行割が始まって1か月以上が経ちました。観光地の函館には多くの観光客が訪れています」
道内で人気の観光地・函館は週末も多くの観光客で、にぎわいました。
札幌市からの観光客:「15分くらい並びました、みんな並んでいるからおいしいのかなって。実際すごくおいしい」

街に賑わいが戻ったが…早くも感染急拡大の影響が
この賑わいで観光地はひと安心した一方、やはり気がかりなのが…
笑函館屋スタッフ 石田 ちづる さん:「(予約が)少ないので、ほとんど白い状態」
街の賑わいを歓迎する中、かつてないほどの感染の急増。観光地が今、揺れています。

前年の同じ月に比べ、売り上げが2倍になったお店も
全国旅行割の開始で、賑わいを取り戻しつつある週末の函館朝市です。
愛知県からの観光客(子ども):「(Q.イカ釣りして)楽しかった」
愛知県からの観光客(親)「結構人が多い、活気がある」
事業者側も久しぶりの賑わいに笑顔を覗かせます。 イカ釣り掘従業員:「人は戻ってきているんだなあって、肌で感じている」
海産物を扱う店では、10月の売り上げが2021年の同じ時期と比べ2倍に増えました。
函館朝市のスタッフ:「2年前から比べたら、すごい量の人はきている。台湾、香港、シンガポールとかツアーの人たちもきている。やっぱり人が歩いているのは嬉しいです」

11月までは稼働率8割だったホテルが12月以降の予約は3割ほどに
ようやく観光地に人が戻りつつある中、再び心配の種が…。
新型コロナです。道内で11月21日、新たに感染が確認されたのは3812人。
11月7日以来、2週間ぶりの3000人台となりましたが、医療機関が休診する週末明けは新規感染者数が少ない傾向があり、道などでは11月22日以降、再び増加するとみています。
湯の川温泉街にあるホテルでは年末に向けて不安要素も…。
笑函館屋スタッフ 石田 ちづる さん:「(予約が)少ないので、ほとんど白い状態。2割いかない。(コロナ感染者が)増えてきているので、お取り消ししたいという声が結構多い」
10月はほぼ満室。11月も約8割となっている稼働率は、12月と2023年1月はそれぞれ2割から3割にとどまっています。
笑函館屋スタッフ 石田 ちづる さん:「できるだけの感染対策をしてお客様をお迎えしたいと思っている。私どもも気をつけて、お客様にも気をつけて頂いて楽しんでもらいたい」