北海道小樽市「銀鱗荘」登録有形文化財に 文部科学大臣に答申…明治初期"ニシン御殿"の栄華を伝える

小樽市にある銀鱗荘
北海道・小樽市にある「銀鱗荘(ぎんりんそう)」が11月18日に開かれた文化審議会の文化財分科会で有形文化財に登録するよう答申されました。
今回、有形文化財に登録するよう答申された建造物は109件で、そのひとつに小樽にある銀鱗荘が含まれています。

銀鱗荘は後志の余市町で明治後期に建築されたニシン御殿を1938年・昭和13年に小樽の丘陵に移転し、宿泊施設に改修したものです。
望楼を構え、50畳の大広間に神棚や囲炉裏を備える漁家建築で、ニシンで栄えた時代を伝える建築となっています。

また、玄関ホール等に日本画家の安藤瀞埠の図案による装飾を加え、意匠を凝らしています。
今回の答申で全国の登録有形文化財は1万3639件となります。