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大都市・札幌なのにバス“一日2本” 路線廃止で新交通「予約制乗り合いタクシー」ピンチ乗り越えろ

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 札幌市手稲区で11月18日、予約制の乗り合いタクシーの試乗会が行われました。

 大都市・札幌市にも関わらず、公共交通の路線廃止という地域のピンチが導入の理由です。

 来週から運行が始まりますが、導入にはこの地域特有の事情がありました。

試乗へ

 三宅 真人 記者:「時刻表を見ると1日に2本だけ。廃止の知らせもあります」

 手稲区の富丘地区です。

 JR手稲駅や高台を含むこのエリアを走るバス路線の1つが11月末で廃止されることになりました。

札幌市内なのに一日2本…

 理由は、住民の高齢化と利用客の減少。

 バスは平日のみの運行ですが今も1日40~50人が利用しています。

 バスの利用者:「亡くなった方もいるから、(住民は)減っている。それで(廃止になった)と思う。バスがなくなると困る」

バスの老朽化も

 大都市・札幌市で決まったバス路線の廃止。

 札幌市が新たな交通システムとして初めて導入したのが、予約制の乗り合いタクシー「チョイソコていね」です。

 三宅 真人 記者:「住宅街の道路をかなり細かく曲がっていきます」

 「チョイソコていね」の停留所は現在のバス路線の2倍、40か所にも上ります。

スマホは難しいけど

 自分が乗り降りする停留所や時間の予約はスマホでもできますが、電話をかけて予約することも可能です。

 運賃は一般が350円、70歳以上が150円、そして乳幼児は無料です。

 試乗した住民:「たくさんの停留所を利用価値が上がるように作ってくれた。住民全員で利用して、長く続くように努力していきたい」

長く続いてほしいです

 利用開始は11月21日からで午前9時から午後4時までの間、平日のみの運行です。

 今回は実証実験で最大2年行われ、利用客が増えるように停留所や運航時間を調整しながら、本格運行を目指すということです。

 利用客の確保のためには、使い方などの丁寧な説明が必要です。

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