新型コロナ“第8波” 北海道で2日連続過去最多を更新…医療現場は“ひっ迫” 病床が一時ほぼ満床に
【医療現場 ひっ迫の実態】
11月16日、北海道では新型コロナウイルスの新規感染者が1万1112人確認され、2日連続で過去最多を更新しました。
感染の急拡大で心配なのが、医療現場の“ひっ迫”です。一時、使用病床がほぼ満床となった旭川赤十字病院に、いま現場で何が起こっているのかを聞きました。
【旭川赤十字病院 一時ほぼ満床に】

資料:コロナ病棟(提供:旭川赤十字病院)
旭川赤十字病院 牧野 憲一 院長:「かなり大きな影響を受けています。26床がこの病院のコロナ患者用のベッドですが、11月14日には25床が埋まっていました。11月に入ってから大幅に増えてきています」
【医師たちも次々とコロナ陽性に…】

取材に応じる旭川赤十字病院の牧野院長
「もう一つの大きな問題は、スタッフが足りなくなってきています。11月16日現在で、25人の陽性者がいて勤務できない状況です。今週、消化器内科の医師3人が続けて新型コロナ陽性になりました。消化器内科の診療に関しては、今週は入院や救急患者の受け入れに一部制限をかけています」
【救急医療だけは絶対に止めたくない】

資料:コロナ病棟(提供:旭川赤十字病院)
「必要なスタッフが確保できないことも起こってきています。全診療科にわたる診療制限をしようか、迷っているところ。かなり深刻です。この病院の使命として、救急医療だけは絶対に止めたくない。今まで大きな波があった時には、それなりに人流を抑制する対策を打つ方向性が見えていましたが、今回はそれがどこになるのかよくわからない。現状以上に厳しい状況を予測して、それに向けた対応を取らなくてはいけない。非常に苦労しているのが現状です」