一日最大2万9000人か コロナ×インフル同時流行懸念 北海道知事「夏のピーク超え過去最多」冷静に
感染拡大が止まりません。北海道内で11月11日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者は7911人で、4日連続で7000人を超えました。
クラスターも拡大していて、道は感染対策を強化する方針を示しています。
政府分科会 尾身 茂会長:「北海道のように感染拡大傾向が明らかな地域は、新しい波に入りつつあると言ってもいいのではないか」
11月11日、北海道内の新規感染者は札幌市で3066人、旭川市で547人、石狩地方で556人など合わせて7911人。5日連続2ケタとなる、14人の死亡が確認されました。
病床使用率は北海道全体で43.7%、札幌市では49.7%です。クラスターも拡大しています。

病床使用率
市立釧路総合病院では11月10日までに、患者73人・職員36人の合わせて109人のクラスターが発生。
緊急性のない手術や入院を制限しています。
厚生労働省の災害派遣医療チーム「DMAT」の医師2人が派遣されました。
市立函館病院でも、入院患者79人・職員53人の合わせて132人のクラスターが発生しています。
また「ジェイ・アール北海道バス」では、運転手約20人が感染したり濃厚接触者となりました。
乗務員の確保が難しくなり、手稲と厚別営業所の一部で、合わせて40便を当面の間減便するとしています。

「ジェイ・アール北海道バス」でも
鈴木直道北海道知事は、危機感をあらわにしています。
鈴木 直道 北海道知事:「北海道内の新規感染者数は7911人となった。人口10万人当たり989.6人。この夏のピークが940.8人だったので、8月24日を超え過去最多の状況となった」

冷静に受け止めたいですね
北海道ではこの冬、新型コロナとインフルエンザが同時流行が懸念されています。
道は一日あたりの感染者が最大で、新型コロナウイルスで1万8000人。
インフルエンザで1万1000人に上る可能性があるとしています。
診療・検査医療機関に負担をかけないようにするため、自分で使う簡易検査キットや、自己検査で陽性となった方の陽性者登録を行う「北海道陽性者登録センター」の活用が呼びかけられています。