出没相次ぐヒグマとどう向き合う? "クマ対策のキーマン"に聞く…2022年の傾向と対策 命守るために
札幌市では2022年もクマの目撃情報が相次いでいます。札幌市のクマ対策の"キーマン"に密着し現状を探りました。
沼田 海征 記者:「いま豊平川の方から2回、銃声のようなものが聞こえました」
札幌市で相次ぐクマの目撃情報。

札幌市のクマの目撃情報が相次いだ2022年
10月には南区の石山地区で5日連続で目撃情報があり、ハンターがクマ1頭を駆除しました。
札幌市では2021年6月、東区の市街地にクマが出没し、男女4人がケガを負う事態となりました。
クマの生態に詳しい専門家は2022年の傾向と対策をこう見ています。
酪農学園大学 佐藤 喜和 教授:「北区東区の目撃多かった。(南区では)石山、川沿、白川で目撃続いた」
Q:札幌市のクマ対策はどうですか?
酪農学園大学 佐藤 喜和 教授:「ヒグマ対策の専門の担当者が配置など、ほかの市町村に比べ、かなり先進的」

札幌市のクマ対策は先進的な体制をとっている
札幌市環境共生担当課 清尾 崇さん:「札幌市環境局の清尾です。よろしくお願いします」
札幌市環境共生担当課の職員、清尾崇さんです。
約1121平方キロメートルと広大な面積を誇る札幌市で、目撃情報が入るたび現場に足を運んでいます。
Q:どういう仕事をしているんですか?
札幌市環境共生担当課 清尾 崇さん:「クマやシカなど野生動物の対策。出没時に現場で調査しています」

札幌市環境共生担当課の職員、清尾 崇さん
クマ担当になって2年目の清尾さん。
4月からは現場でクマの痕跡を調べる重要な役割を担っています。
10月に出没が相次いだ南区の現場でも調査に当たっていました。
Q:南区の硬石山でも?
札幌市環境共生担当課 清尾 崇さん:「山から降りてくるクマ2頭が目撃されて、山に方に引き返していったという通報があった」
Q:どんな特徴?
札幌市環境共生担当課 清尾 崇さん:「一般的な季節からは外れるが、親から離れた子グマですね。まだ小さいクマ2頭が人里の方まで降りてきて、人慣れもしていたと思いますけども、出没を繰り返していたと考えています」