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高級魚"マツカワガレイ"の「王鰈」…ブランド価値"埋没"の危機 コース料理の主役にも 認知度アップへ

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 北海道のある高級魚のブランド価値が埋没の危機を迎えています。

 それは、さかな偏に「世界の世」に「木」と書く魚の種類で、その中でも「王」がつく高級ブランドです。

 八木 隆太郎 キャスター:「この魚を知っていますか? 」

 観光客:「知らないです。わからない」

 二条市場の関係者:「わからない」

高級魚マツカワガレイの中でも"最高級のブランド"

 二条市場の関係者「二条市場でたぶん出回ってないと思う」

 この字は「カレイ」。「王」をつけて、「王鰈(おうちょう)」と読みます。

 「王鰈」は高級魚マツカワガレイの中でも最高級のブランド。

 えりもから函館近海で取れる体長35センチ以上の大型のマツカワガレイを2002年、「王鰈」と名付けました。

 名物のホッキ貝など新鮮な魚介が取り引きされる苫小牧漁港。

 「王鰈」はこれからが旬の時期で、1匹1万円前後で取引されます。

 他のカレイに比べると3倍以上の高値です。

 そんな「王鰈」がブランド埋没の問題を抱えていました。

「王鰈」がブランド埋没の危機に…

 苫小牧漁協 赤澤 一貴 総務部長:「元々、『王鰈』というブランドはあったが、認知度が低い状況だった。これまではえりもから函館までの太平洋海域で漁獲される35センチ以上のマツカワガレイを『王鰈』としていたので、特に品質が高い低いという差別をしない状況だった」

 マツカワガレイは一時、漁獲量が激減。

 漁協は資源回復のため稚魚の放流を始めたほか、体長35センチ未満のものは海に戻しました。

 しかし、その結果、取れるマツカワガレイがすべて35センチ以上の「王鰈」になってしまったのです。

 ブランド価値が埋没したことでさらに厳しい基準が決まりました。

苫小牧漁協 赤澤 一貴 総務部長:「35センチ以上のかつ、活締めなどのより品質の高いものを今後、『王鰈』ということで位置づけた。より価値のしっかりしたものをきちんとしたブランドとして届けることで、『王鰈』の価値はどんどん高まっていく」

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