北海道が全国で最も深刻…新型コロナ感染拡大の要因は「家族感染」と"気温低下"か 今後は新変異株流行も
北海道内の新型コロナウイルスの新規感染者数は、2022年11月3日、7257人だった。3日連続で7000人を超えている。
10月に入ってから、少しずつ増えてはいたが、少ない日では1000人を切り、10月10日と11日は900人台だった。ところが週を追うごとに増えていって、11月3日の7257人という感染者数は前の週の同じ曜日に比べて、2000人以上増えている。
感染者の急増に伴って、病床使用率も上がってきていて、心配な状況になりつつある。このまま増え続けると、第7波に見舞われ、過去最多となった8月19日の8632人を超える恐れも出てきた。

新型コロナウイルスは気温5℃から15℃で活性化する
感染拡大の指標となる人口10万人当たりの感染者数は、北海道が全国で最も多い138.9人。続いて山形県、長野県が100人台となっている。
気温の低い、寒い地域で多くの感染者が出ているようだが、なぜ今、感染が再拡大するのか。北海道医療大学の塚本容子教授の解説していただいた。
北海道医療大学 塚本 容子 教授:「この時期の感染拡大には3つの要因がある。去年も同じ解説をしたが、1つ目の要因はそもそもコロナウイルスは、インフルエンザと違って、少し寒い気温、5℃から15℃になると活発化するウイルス。
2つ目は寒さで換気が難しくなる。さらに乾燥しているので、飛沫が飛びやすくなる。
3つ目は学校行事、修学旅行など宿泊を伴う行事で、感染が広がりやすくなる。
この3つの要因が考えられる」

10代と40代、50代の感染拡大は「家族感染」か
年代別の感染者の割合では、10代以下が全体の35%。40代から50代も26%と多くなっている。なぜこの世代が増えているのか。
北海道医療大学 塚本 容子 教授:「10代の子どもたちの感染拡大、学級閉鎖なども増えてきていると思うが、その年代のお父さん、お母さんが40代から50代と考えられるので、やはり『家庭内感染』が増えてきていると考えられる」