「芽生さんが、あの日初めて韓服を着た。写真を何百枚も撮った」韓国で出会った留学生「涙が止まらない」

芽生さんと留学生の知人(提供:留学生の知人)
韓国・ソウルで起きた雑踏事故で、犠牲となった北海道根室市出身の冨川芽生さん(とみかわ・めい、26)。
冨川さんの知人の留学生が、生前の思い出を語ってくれました。
韓国が好きで、新型コロナの感染拡大前から留学を希望していたという根室市出身の冨川芽生さん。

韓国で芽生さんと出会った中国人留学生
冨川さんは、10月29日、韓国・ソウルの繁華街梨泰院で、150人以上が死亡した雑踏事故に巻き込まれて亡くなった、日本人2人のうちの1人です。
冨川さんが通っていたソウル市内の大学では献花台が設けられ、大勢の学生らが追悼のメッセージを寄せています。
冨川さんの知人 中国人留学生:「芽生さんはすごい優しくて、日本語で私に話してくれた。すごい感謝している…涙が止まらない、すごい優しい人」

韓服を着た芽生さん(提供:留学生の知人)
インタビューに応じた中国人留学生は10月8日、大学が主催した韓国文化を体験するイベントで冨川さんと知り合いました。
冨川さんの知人 中国人留学生:「芽生さんが、あの日は初めて韓服を着た。すごい楽しかったと(言っていた)。色んな写真を何百枚も撮った、色んな角度の色んなポーズをしてすごい楽しかった」

「芽生さんと同じきれいなお花を」
訃報を受け、特別に注文した花をささげたといいます。
冨川さんの知人 中国人留学生:「芽生さんと同じきれいなお花。白よりもっときれいなお花を贈りたかった…『韓国で働きたい』という話とか、色んな話をした。とても残念です」
一方、複数の関係者によりますと、冨川さんの家族は11月1日夜と2日朝、遺体安置所を訪れたということです。

冨川芽生さん(本人のInstagramより)
また、2日午前には、冨川さんの遺体がソウル市内の病院からインチョン市内の病院に移されたとみられています。そして…
石川 広大 記者:「こちらはソウル市役所前に設置された焼香所です。冨川さんのお父さんは、2日午後7時ごろ、こちらを訪問する予定です」
焼香所には2日夜、韓国を訪れる日韓議員連盟の幹部が向かう予定で、冨川さんの父親も同行する予定です。