「人生を根こそぎ奪われた」乗船者の家族が会見 運航会社と国へ訴える 残る行方不明者の発見を願う
知床観光船沈没事故で10月20日、乗船者の家族が会見を開きました。
運航会社と国の責任の重さを指摘したうえで行方不明者の一刻も早い発見を訴えました。
乗船者の家族:「乗っていた家族の人生だけでなく、被害者家族も人生を根こそぎ奪われました。大切な家族をこのような凄惨な事件で突然奪われ、地獄のように辛い毎日です。」

乗船者の家族は運航会社の桂田精一社長の対応を批判
10月20日夜、観光船KAZU1の乗船者の家族が開いたオンライン会見。
事故からまもなく半年、家族は運航会社の桂田精一社長の対応を批判しました。
乗船者の家族:「事故直後の謝罪会見以降は桂田氏から直接連絡がくることもなく、個別の謝罪も受けていません。担当弁護士に通さなくては連絡が取れない状態。誠意ある謝罪をし、生涯をかけて償っていく覚悟をもっていただきたい」

国側の旅客船に対する検査は「甘く、人命軽視だ」
さらに、国交省と旅客船への検査を請け負う日本小型船舶検査機構に対しては…
乗船者の家族:「昨年事故を2回起こしており、特別監査を実施しているにもかかわらず、一時業務停止をするなどの措置を講じなかったために沈没事故が発生したのであり、旅客船に対する検査が非常に甘くて"人命軽視の検査体制"でやっていた」
そのうえで観光船の運航会社への行政処分などについては、無期限で公開するよう求めました。そして、一番の願いは…
乗船者の家族:「いまだ6人の方が行方不明のままです。陸上や沿岸部などより一層捜索態勢の強化をどうかお願いしたいです」

海上保安庁などでは冬も捜索を続ける方針
10月21日から3日間、海上保安庁と道警は合同捜索を行っています。
10月21日の捜索では骨のようなもの3つを発見。今後確認を進めるとしています。また海保は行方不明者6人の手がかりを探すため、冬も捜索の継続を決めています。