2歳男児死亡“ゴーカート事故” から1か月 当日のイベント参加者が語る… 悲劇を繰り返さないためには
北海道南部の森町で2歳の男の子が亡くなったゴーカート事故から、10月18日で1か月。会場でイベントに参加していた人が、当時の安全対策について語りました。
事故が起きたのは9月18日。森町の宿泊施設敷地内のイベント会場で、小学生が運転するゴーカートがコースを外れ見物客に突っ込みました。この事故で函館市に住む2歳の吉田成那ちゃんが死亡しました。
運転していた小学生は最高時速40キロで走れるコースでの走行を終え、乗り降りをするピットレーンに入る予定でした。しかし、減速せずコースを外れ、その先にいた見物客に衝突しました。

コースを外れ見物客に衝突
この事故の約1時間前。別の子どもが運転するゴーカートが、ピットレーンに戻る直前に三角コーンとポールに接触。一緒にイベントに参加して映像を撮影した父親が、当時の様子について語りました。
イベントの参加者:「ゴーカートすれすれの場所で動画を撮っていたので、危ないと思った。ピットレーンに入る所が狭いんですよね」
男性によりますとピットレーンの入り口が狭く、子どもが運転するゴーカートが進入するのは難しかったのではと指摘します。また、コースから外れるゴーカートは他にもあったといいます。

他にもコースを外れるゴーカートが…
イベントの参加者:「私が見た限りでは2組目のゴーカートがコースアウトしていた」
ゴーカートの運転にはどのような条件が定められ、どのような安全対策が行われていたのでしょうか。イベントの運営側によりますと。
函館トヨペット 坂上 裕一 車両企画部長:「目安としては身長140センチなので、操作に支障がない」
新千歳モーターランド 九谷田 聡 常務:「講習はしっかり行なった」
身長140センチ以上が条件で、事前に運転についての講習を行ったといいます。男性の子どもは身長150センチで、条件を満たしていました。これは、走行する前の映像です。
スタッフ:「ペダルいけます? 届かなそうだね。いったん立ってもらって。ちょっと、いす」
運転席に座った子どもの足がペダルに届きません。すると、スタッフが“補助いす”を用意しました。