ディナー営業からシフト 飲食店の“朝メニュー”が人気…ボリュームたっぷり「焼き肉定食」も
いま、朝から営業している飲食店が人気を集めています。通常の朝食のイメージにとらわれない「朝焼き肉」も。
背景には女性のライフスタイルの変化があるようです。人気のヒミツに迫ります。
千須和 侑里子キャスター:「午前10時です。お客さんが、もう焼き肉を食べています。2階席はもういっぱいで、一人で来ている方も多いようです」
午前9時30分開店の焼き肉店。人気メニューの朝の焼肉定食は、牛と豚のカルビに牛サガリと塩ホルモン、ご飯とスープがついて990円です。
千須和 侑里子キャスター:「おいしい。お肉もやわらかくてジューシー。味もしっかり付いていて、コスパ最高です」

「牛カルビ サガリ定食」
北海道札幌市中央区の「牛乃家 本店」。ランチタイムの午前11時から深夜までの営業でしたが、2021年から「朝焼き肉」を始めました。
利用客:「かなりの人気店なので、昼間はすごく混んでいる。すいているのが朝の時間帯」
利用客:「朝から営業しているのはありがたい。夜勤と日勤を繰り返しているので、夜勤の時には昼間とか仕事の前に来たりしている」
客層は夜勤明けの病院職員や、再開発の工事現場で夜通し働いていた人など。付近のホテルの宿泊客も利用しています。
なぜ、このような朝営業を始めたのでしょうか。
実はコロナ禍で繰り返された時短営業を生き残るためだったんです。
伸和ホールディングス 長田 信之助さん:「従業員の雇用を守るために、どこで売り上げを作っていくか。午前9時30分から営業してみたら、思いがけない反響がありました」
外食産業の動向を調査している会社によると、朝食市場はコロナ禍以前から伸びていたといいます。
エヌピーディー・ジャパン 東 さやかさん:「一番大きいのが働く女性の増加。その家族にも影響がある。母親や配偶者が食事を作る時間が少なくなり、その家族も外食や中食(テイクアウト)に頼る」
2022年7月の調査によると、朝食で外食やテイクアウトを利用する人は2019年を上回っていて、今後も伸びが予想されます。