沈没事故から5か月 複数の"骨のようなもの"発見 知床の観光船行方不明者か 北海道警がDNA鑑定へ

北海道警の捜索(2022年9月23日)
北海道知床半島沖で観光船が沈没した事故の発生から5か月となる2022年9月23日、北海道警は知床半島西側で集中捜索を行い”人の骨のようなもの”を3個発見し回収しました。
北海道警察と第一管区海上保安本部は9月21日から、知床半島西側を中心に集中捜索を行っていて観光船「KAZU1」沈没事故から5カ月を迎える23日が最終日でした。

北海道警の捜索(2022年9月23日)
捜索は、事故が起きたカシュニの滝付近の北側を海保が、南側を道警が捜索していました。
道警はクマの生息地であるルシャ湾周辺をハンターと一緒に警察官15人態勢で海岸線を歩きながら捜索し、”骨のようなもの”3個を発見し、回収しました。
行方不明者と関係があるか、今後DNA鑑定を行います。
回収した"骨のようなもの"の部位は不明ですが、小さいもので、"骨片"の状態だということです。
一方、半島の先端付近を捜索していた海保は、海上の天候が悪いことから23日の捜索は中止しています。

北海道警の捜索(2022年9月23日)
道警と海保による今回の集中捜索では21日に海保が文吉湾付近で”骨のようなもの”を7個発見し回収しています。
22日には道警がヘリによる上空からの捜索で、啓吉湾付近で小銭入れ、靴(片方)、長靴(片方)を発見し回収しています。観光船の乗船者の持ち物か調べる方針です。
この事故では乗員・乗客26人のうち、18人の死亡が確認され、依然、8人が行方不明となっています。