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本当に大丈夫?地元漁協など懸念 網走湖畔の重油漏れ「川などに流出ない」北海道は"現時点"具体策示さず

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地元漁業者による抗議活動(提供:漁業関係者)

 北海道東部の網走市で、景勝地の網走湖そばにある観光ホテルから約8000リットルの重油が漏れた問題で、北海道の鈴木直道知事は2022年9月20日、道議会で、現時点で川などへの流出は認められないとしたうえで、「地域と十分に連携しながら対応する」としました。

 網走市呼人の網走観光ホテルで2022年3月、約8000リットルの重油が地中に漏れ出しているのが見つかりました。給油タンクからボイラー室につながる屋外の給油管に、落雷で亀裂が入ったことが原因とみられています。

 ホテル側はボーリング調査などで地中の汚染状況を把握したうえで5月に、23トンの汚染土を除去しましたが、ボイラー室の真下にある汚染土を全て撤去するには営業を止める必要があることから、8月、汚染土の全撤去は行わない方針を示しました。

 網走湖と周辺は国定公園に指定され、水芭蕉の群生地や能取湖のサンゴ草など、自然豊かな景勝地として知られているほか、ホテルの近くにはさけ・ますふ化場につながる河川があり、観光や漁業関係者を中心に、懸念が広がっています。

 網走市と網走漁協、西網走漁協、北見管内さけ・ます増殖事業協会、北見管内漁業協同組合長会、道漁業環境保全対策本部で構成する対策協議会は、重油が河川や湖に流出した場合、漁業の被害額は単年度で65億円、長期的には227億円に上ると想定しています。

重油流出について議論された北海道議会(2022年9月20日)

 この問題は9月20日の北海道議会でも議論され、鈴木直道知事は公共用水域への油の流出を防ぐため、ホテルに対して口頭や文書で指導しているとしました。

「地域と連携して対応する」とした鈴木直道北海道知事

 さらに、「地域と十分に連携しながら対応していかなければならない課題であると認識している」と述べました。

「現時点で流出は確認されていない」として、道は具体策を示さなかった

 一方で、「現時点で河川などの公共用水域への油の流出は確認されていない」として、具体的な対応策は示しませんでした。

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