旭川市いじめ問題 第三者委"最終報告"公表…いじめと自殺の因果関係明記せず…市長は直属の調査委設置へ
旭川市のいじめ問題を調査していた第三者委員会の最終報告書が9月20日公表されましたが、いじめと自殺との因果関係は明記されませんでした。
2021年3月、旭川市内の公園で、凍死した状態で発見された当時中学2年の広瀬爽彩さん。
20日、第三者委員会の最終報告書が公表され、広瀬さんが3年前、自殺を図った際の市教育委員会の対応について、いじめ対策推進法で定めた重大事態と認めなかったことは「法律違反にもなる」との見解を示しました。
また、学校の対応についても「明らかに誤り」指摘しています。
一方、最終報告書では広瀬さんの死を自殺と認定したものの、いじめと自殺との因果関係については「どの程度影響したかは不明」とし、明記されませんでした。
一方、旭川市の今津寛介市長は20日開かれた市議会で、遺族側が内容を不服として再調査を求めていることを踏まえ、新たに直属の第三者委員会を設置し再調査する方針を示しました。
今津 寛介 旭川市長:「現在、未来の旭川市の子供たちを守り、二度とこのような悲しくいたましい事態を全国のモデルとなりえる再発防止策の策定が必要不可欠」