除雪機「2021年の100倍売れている」 ほぼ完売…購入するには?ドカ雪への備え
2022年2月、札幌圏は記録的なドカ雪に見舞われましたが、その影響でまだ9月だというのに除雪機や融雪機が品薄状態になっています。
2022年2月、札幌の最大積雪は133センチ。記録的なドカ雪で、市民は家や生活道路の除雪に追われました。
その影響でホームセンターでは例年にない異変が起きていました。
ジョイフルエーケー 大麻店 渡辺 直樹さん:「除雪機はほぼ完売。去年だと8月の時点で1台くらいしか売れていなかった。今年は100台以上売れている状況」
2021年の夏、1台だった除雪機の販売数は100倍以上に伸びていました。2022年の在庫はすでに残り5台。どうすれば手に入るのでしょうか?
江別市のホームセンターです。除雪機を買い求める動きはすでに夏から始まっていました。
例年だと除雪機はこれからの時期に売れ始めますが、2022年はほぼ完売の状態。このホームセンターでの在庫は残り5台だといいます。なぜ、飛ぶように売れているのでしょうか。
ジョイフルエーケー 大麻店 渡辺 直樹さん:「(2月の)大雪で事前に準備される方が増えた。コロナウイルスの影響で半導体不足によって部品供給が少なくなってしまっているので、限られた台数しか生産できない」
半導体不足で除雪機の生産が増やせない中、大雪を経験し冬の準備を早めにする人が増えていました。
ジョイフルエーケー 大麻店 渡辺 直樹さん:「今後はいまのところ、(入荷)未定としか言えない。メーカーの追加生産ができればの話になってしまう」

地中に埋めるタイプの「融雪機」は完売の状態。移動型はまだ余裕が…
雪を溶かして処理する融雪機。こちらも飛ぶように売れていました。
ヒルコ 林山 都 代表:「埋設型の融雪機。今年はもう完売している。出荷待ち、工事日待ちの状況」
地中に埋めるタイプの融雪機は100万円から。このメーカーは2022年約200台を生産しました。
例年より2割ほど生産台数を増やしましたが、埋設工事の予約が殺到し、すでに受け付けを締め切っています。
「埋設」型ではなく「移動」できるタイプの融雪機は…。
ヒルコ 林山 都 代表:「移動型融雪機はこれから出荷する状況。まだ80台ほどある。除雪機で排雪する場所がないといった問題もあるが、溶かしてそのまま流せる」
移動型の融雪機は、まだ在庫に余裕がありました。価格は30万円台で、2022年は180台を生産。100台が予約済みで、残る80台をこれからホームセンターなどに出荷する予定です。
大雪の影響はさらにほかの商品にも…。
ヒルコ 林山 都 代表:「エアコンの室外機カバーユニット。エアコンをつけているお客様は少なかったが、最近は増えてきた。雪で埋もれたり、壊れるケースが問題になっていた」
エアコンの室外機が大雪で故障するケースが増えていて、販売数が2021年の倍になったカバーユニットもありました。

中古車も不足気味… 購入を検討している人は早めに
しかし、例年はこの時期約50台の在庫があるということで、やはり中古除雪機も少なくなっている。その理由は、新品の購入が難しくなっていることで、中古を下取りに出す人が減っているということ。
購入を検討している人は、今年の冬はぜひ、早めに準備をしてほしいということ。