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地下鉄駅のホームに“キツネ” 駅員に促され出口から外へ…数日間にわたって移動したか 非常ブレーキも

事件・事故 社会 友だち追加

 札幌の地下鉄駅のホームに姿を現した動物。その正体はなんとキツネです。数日に渡りちょっとした騒ぎになりました。一体なぜ、こんな場所に出没したのでしょうか。

 うす茶色の体にふわっとしたシッポ。ビニール袋をつついているのは野生のキタキツネです。

 9月11日夜、まさかの場所に出没しました。

 キツネが現れたのは札幌市営地下鉄・東豊線の「栄町駅」です。

 11日午後9時過ぎ、ホームにいるのを駅員が監視モニターで確認。約30分かけて何とか地上へ誘導したということです。

 水上 孝一郎 記者:「駅員に追い出されたキツネは、栄町駅の3番出入口から出ていき、姿が見えなくなったということです」

 東豊線では、9月8日の夜にも同一の個体とみられるキツネが線路上に2回出没し、非常ブレーキがかけられるなどの事態に。

 駅構内には一時「急ブレーキをかける可能性がある」という注意を促す張り紙が掲示されました。

 一体なぜ、キツネは地下鉄に現れたのでしょうか。専門家に聞きました。

 北海道大学 CoSTEP特任講師 池田貴子さん:「種として今は行動圏が広がる時期。餌を求めてたまたま地下鉄に落ち着いちゃったとみられる」

 このキツネが地下鉄にどうやって侵入したのか、経路などはわかっていないということです。

キツネ出没の経緯(札幌市営地下鉄内で)

 地下鉄東豊線での、キツネ出没の経緯をたどってみましょう。

【9月8日】
・午後9時40分ごろ 学園前-豊水すすきの線路上
→列車の運転士が目撃 ブレーキをかけて停止

・午後11時ごろ さっぽろ-北13条東の線路上
→列車の進行方向に向かってきた 非常ブレーキで停止

【9月11日】
・午後9時10分ごろ 栄町駅ホーム
→駅員が監視モニターで確認

・午後9時40分すぎ 3番出口から外へ

「キツネは地下鉄に戻ってくるか?」専門家は…

 外へ出たキツネですが、「再び地下鉄内に戻ってくる」可能性はあるのでしょうか?

キツネの生態に詳しい、北海道大学 CoSTEP特任講師の池田貴子さんは、「今回、地下鉄の中で餌にありつけたり、住み心地が良かったと感じたりしていれば、学習して再び戻ってくる可能性もあります。反対に"怖い""何もない"などと感じていれば、戻ってくることはないのでは」と話しています。

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