ロシア政府 北方領土の "ビザなし交流"協定を一方的に破棄…経済制裁への報復か 元島民から反発の声
反発の声が上がっています。ロシア政府は北方領土への「ビザなし交流」などに関する日本との協定を、一方的に破棄すると発表しました。
ロシア政府が一方的に破棄したのは、日本人とロシア人の相互訪問を可能にした「ビザなし交流」と、元島民などが故郷を訪れることを認めた「自由訪問」に関する協定です。
今回の破棄は、ウクライナ侵攻に対する経済制裁を続ける日本への報復措置とみられます。

ロシア側の一方的な破棄に元島民も憤慨
これに対して元島民らからは非難の声が上がっています。
元島民 角鹿 泰司さん:「普通に考えれば常識的に考えられるべきものではない。日本政府として目をつぶってもらっては困る」

石垣根室市長「容認できるものではない」
石垣 雅敏 根室市長:「30年以上、時計の針を戻す行為は容認できるものではない」

ロシア側の"破棄"には「北方墓参」は含まれていない
政府も強い姿勢を示しています。
松野 博一 官房長官:「ロシア政府が四島交流等の事業に係る合意の効力の停止にかかわる政府令を発表したことは、極めて不当なものであり、断じて受け入れられない。あらためて強く抗議した」
なお、今回の破棄に元島民が北方領土に墓参りをする「北方墓参」は含まれていません。