「値上がりが気になる」急速に進む「円安」 1ドル140円台で24年ぶり 気になる電気料金の値上げは…

急激に加速する円安に不安の声が…
24年ぶりの「円安」が進んでいます。9月1日夜、24年ぶりに1ドルあたり140円台となりました。急速に進む円安に、北海道内でも、動揺の声も上がっています。
9月1日ニューヨーク市場で、1ドル・140円を突破した円相場。
9月2日の東京市場でも140円台前半まで円安が進み、24年ぶりの安値水準が続いています。
急激に加速する円安に不安の声も。
観光客:「行き過ぎると、大きな影響になるかと心配している」
観光客:「最近は外出もなかなかできていないので、生活面で実感する場面がない」
札幌市民:「物価が上がってしまうのが心配なところ。電気・ガスとかライフライン系の値上がりが気になる」
市場関係者によりますと、円安はさらに進む可能性がありすでに高騰が続いているエネルギー市場にも影響が出そうです。

原油価格高騰などで電気料金は右肩上がりに…
2022年9月も様々な物の値上げが続いていますが、中でも心配なのが、電気料金。北海道電力も値上げを発表しました。標準世帯の1か月当たりの電気料金をグラフ化すると、2021年10月には7793円でしたが、右肩上がりに上がり続け、2022年に入って8000円を突破。9000円に近づいてきている。これは原油高や天然ガスの価格が世界的に高騰していて、その分が料金に反映された結果。

右肩上がりのはずが8月以降は同じ価格に
しかし、8月、9月、10月と、同じ価格で止まっています。電力会社がこの3カ月間、上昇分を負担しているんです。

負担し続けることは難しく、一部利用者に上昇分を負担してもらうことに
しかし、電力会社も民間企業ですので、今後も負担するのは厳しい、ということで、一部の利用者に上昇分を負担してもらうことになった。

値上げの対象となるのは「自由料金」の利用者
電気料金は「規制料金」と「自由料金」の2つがある。「規制料金」は料金変更に国の認可が必要なので、すぐには料金を変えることができない。北海道電力で、今回の値上げの対象となるのは「自由料金」の利用者。対象となるのは全体の25%に当たる約80万件。
今回対象とならない「規制料金」は、電力自由化で様々なプランが作られたが、その際に特に変更をしなかった方。
一方で、値上げの対象となる可能性があるのは、電力自由化で、携帯電話会社やガス会社など、様々な業種が電気に参入しましたが、料金がお得になる「自由料金」を選んだ方。北電では「エネとくポイントプラン」などを選んだ方。