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ロシアのウクライナ侵攻から半年 両国出身者の国境を越えた願い…「1日も早く戦争が終わってほしい」

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停戦が見通せない中、北海道民も「心が痛む」

 ロシアによるウクライナ侵攻から、8月24日で半年となります。

 北海道内に住むウクライナ人、そしてロシア人も戦争の終結を強く望んでいます。

 その日はいつ訪れるのでしょうか。

 ロシアによるウクライナ侵攻から半年。今も激しい戦闘が続いています。

 ウクライナ軍の戦死者は約9000人に上り、多くの民間人も犠牲に。

 また、800万人を超える難民が国外へと逃れています。

 停戦交渉の再開は見通せない状態です。

 北海道民:「心が痛いです、ニュースを見る度に」

 北海道民:「ウクライナの人たちを気の毒に思います」

 東京から来た人:「子どもたちやお年寄りが死んでるっていうのは、いま起きていることなので早く終わってほしい」

「この戦争は終わって欲しい」ウクライナ出身の男性は母国の父を案ずる

 北海道恵庭市に住む、ウクライナ出身のゴヴォロヴスキー・セルヒーさんも胸を痛めています。

 ゴヴォロヴスキー・セルヒーさん:「知り合いなど、僕が何回か会ったことがある人が戦争で亡くなった。この半年で、ウクライナ兵を含め9000人くらいが亡くなった」

 セルヒーさんの実家があるウクライナのフメリニツキー州は、現在は戦闘状態にはないということですが、毎日のように空襲警報が出されるといいます。

 母国に一人残る父親に日本への避難を呼びかけましたが、応ずることはありませんでした。

 ゴヴォロヴスキー・セルヒーさん:「母の墓があるせいかもしれない。どこにも行きたくないと言っている。『私はここに残る』と」

 父親をはじめ、ウクライナの人たちの身を案ずるセルヒーさんの願いは。

 ゴヴォロヴスキー・セルヒーさん:「みんな生きて帰ってきて、いつか会えるように願っている。この戦争は終わってほしい」

「ウクライナが自分の国を守っているのは心強い」と語るロシア人男性

 同じように心を痛めるロシア人もいます。

 北海道函館市に住むパツーシニー・ワレーリーさん。

 妻の夏実さんと、ロシアなどの雑貨を扱う店を営んでいます。

 パツーシニー・ワレーリーさん:「半年たってウクライナが自分の国を守っているのは心強い。その反面、子どもたちを含め多くの人が死んでいっている。それは恐ろしい悲劇だ」

 ロシア政府による情報統制が続いていて、国内では自由な言論が封じられています。

 パツーシニー・ワレーリーさん:「ロシアの国会議員が『この戦争で子どもたちも死んでいる』という発言をして、7年の禁固刑になった」

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