また巨大ヒグマ"OSO18"か 乳牛の首に「かまれた跡」 周辺牧場で7月以降、7頭が被害に

3年ぶりに撮影されたOSO18とみられるクマ(2022年7月16日 提供:標茶町)
2022年8月18日、北海道東部の標茶町の牧場で、牛1頭がケガをしているのが見つかりました。
巨大グマ「OSO(オソ)18」による被害とみられます。

7月以降、7頭の牛を襲っている(2022年7月16日 提供:標茶町)
標茶町によりますと、ケガをしている牛のが見つかったのは、標茶町茶安別地区の牧場です。
8月18日午前、牧場の従業員が放牧していた牛を牛舎に戻した際、1頭の動きに異変があったため、獣医師が診察したところ、首周辺にクマに噛まれたような傷跡が残っていました。
ケガをしたのは、3歳のメスの乳牛でした。
牛舎から300メートルほど離れた場所には、横幅約17センチのクマとみられる足跡が残されていました。
足跡の大きさから、周辺の牧場で次々と牛を襲っている巨大ヒグマ、OSO18とみていますが、毛が残っていなかっため、DNA鑑定はできないということです。

2019年に初めて撮影されたOSO18とみられるクマ(提供:標茶町)
標茶町は、放牧地内に自動撮影カメラと、音と光を発する防除威嚇機を設置したほか、周辺の痕跡調査やハンターによるパトロールを実施するなど警戒を強めています。
標茶町では7月から、町内の5か所の牧場で牛7頭が、相次いでOSO18とみられるクマに襲われ、5頭が死んでいます。