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KAZU1沈没事故 過去の"航行記録"を抽出 基準経路から外れ運航も…「行きに海岸接近、帰りは沖合」

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事故前の旅客船KAZU1(運輸安全委員会の資料より)

 今年4月、北海道知床沖で発生した観光船KAZU1の沈没事故で、原因を調査している運輸安全委員会が過去のKAZ1U1の航跡経路を抽出した結果、運輸局に事前に提出した基準経路から外れて航行していたことが分かりました。

往路~基準経路と航跡記録(運輸安全委員会の資料より)

 運輸安全委員会が、KAZU1に2021年6月まで搭載され、その後、会社に保管されていた船舶用GPS装置(GPSプロッター)の航行記録と、知床遊覧船が運航している別の観光船KAZU3の航行記録を抽出したところ、いずれもカシュニの滝以北の知床半島北部では、運輸局に提出した基準経路から外れたルートを航行する傾向があることがわかりました。

 運輸局に提出された基準経路では、帰りに沿岸部の景勝地に接近するルートになっていましたが、実際の航跡記録では、行きに沿岸部に接近するルートをとっていました。帰りは逆に基準経路よりも300~2500m沖を航行する傾向があったということです。

復路~基準経路と航跡記録(運輸安全委員会の資料より)

 またKAZU1に搭載されていたGPSプロッターの電子参考図では、沿岸部の岩礁など海域に関する詳細な情報が得られない状態だったことがわかりました。このことから滝や野生動物を見物する目的で海岸線に近づく場合、船長には海域に関する詳細な知識が必要だったとみられています。

 このほか、運輸安全委員会が航路上の携帯電話の電波を調べたところ、ドコモとauの両方が受信できない海域が6つあったことがわかりました。

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