はねられ死んだ母グマ探して「衰弱死」か…高速道路で出没相次いでいた"子グマ" 死ぬ…北海道の高速道路

7日未明に死んだとみられる子グマ(撮影は5日午後1時過ぎ 提供:視聴者)
北海道・苫小牧市の道央自動車道で、8月4日から5日にかけてクマの出没が相次ぎ、これまでに3頭のクマが車にはねられ死にましたが、7日未明にも新たに1頭の子グマが出没し、一時、通行止めとなりました。子グマはその後死にました。
8月7日午前0時ごろ、道央自動車道の白老IC~苫小牧西ICの間の道路上で、体長60センチほどの子グマが歩いているのを走行中のドライバーが見つけました。
警察などが現場に駆け付け、上下線を通行止めにするとともに、子グマを探していたところ、午前2時過ぎに道路脇で横たわっている子グマ1頭を発見しました。
子グマはかすかに呼吸をしている状態でしたが、まもなく動かなくなり、死んだことが確認されました。車にひかれた痕跡はなく、弱って死んだとみられています。
死骸は道路管理業者が回収し、午前3時50分に通行止めは解除されました。
現場付近では、8月4日に成獣とみられるクマ1頭と子グマ1頭の合わせて2頭が車にはねられ死んだほか、5日にも子グマ1頭が車にひかれ死んでいました。
5日と6日には、別の子グマ1頭の出没が相次ぎ、通行止めが発生していましたが、警察によりますと、7日に衰弱死した子グマは、4日にはねられ死んだ成獣のクマと親子の可能性があり、死んだ親グマを探して道路上を歩いていたとみられています。
警察は現場では引き続き、クマなどの飛び出しに注意して運転をしてほしいと呼び掛けています。