"核なき世界を目指して"北海道の高校生ら伝える原爆の悲劇…"模型・ラジオドキュメント"次の世代へ繋ぐ

北海道の高校生たちが考える"戦争"と”核”
世界では今も核による威嚇が続いています。
プーチン大統領:「西側諸国は我々が電光石火で反撃することを認識すべきだ」
私たちが暮らすマチに原爆が落ちたら…。
核の脅威を考えてもらいたいと模型を作ったのは札幌市の高校生。
原爆の悲劇を伝えたいとラジオドキュメントの制作に挑んだのは、北広島市の高校生です。
北海道被爆者協会 北明 邦雄さん:「北海道にも被爆者がいるということ自体、知らない人が圧倒的に多い」
自分たちの問題として考えたい。自分たちのこととして、伝えたい。
北広島高校3年 小林 遼世さん ラジオドキュメント:「戦争や原爆について学び、考え、そしてひとり一人が自分の意見をもつこと」

ウクライナ侵攻や北朝鮮の核…平和を大切さを感じた2022年
197万人あまりが暮らす札幌市。
戦後77年、北海道民が作り上げてきた平和な日常があります。
健康に暮らせること。大切な人が近くにいる幸せ。2022年はそんな日常の大切さを、多くの人が再確認する年になりました。
ロシアによるウクライナ侵攻が続いているからです。
30代会社員:「苦しんでいる人がいるのはメディアやインターネットを通じて、より知れてきている。どこかで人ごとではない思いは強い」
70代福祉施設:「今のウクライナを見たら本当に悲しくなってくる」
小学3年生:「えらい人たちでルールを作らないと(戦争は)やめられない」
さらにプーチン大統領は核による威嚇も繰り返しました。
プーチン大統領:「西側諸国は、我々が電光石火で反撃することを認識すべきだ」
そしてこの人も…。
北朝鮮の金正恩総書記は7月、「核抑止力を迅速に動員する万全の態勢にある」と述べ世界をけん制しました。

もしも札幌で"核兵器"が使われたら…
この時代に何ができるのか。動き出した子どもたちがいます。
大きなキノコ雲の下には、変わり果てた札幌市の姿。
札幌東陵高校2年の水上響介さんと水本大介さんが、核兵器の脅威を伝えようと作ったジオラマ。
JR札幌駅の上空600mで原爆が爆発した想定です。
広島では、爆心地の近くにいた人の8割がその日のうちに死亡し、放射線の被害などで同じ年の12月末までに約14万人が亡くなったとみられています。
建物のあとに特に大きな被害があったのが爆心地から3km圏。