"派手派手"「花電車」24年ぶりに札幌市内を走行…SNS映えするカラフルな車体 市民も明るい気持ちに
7月23日、札幌市内を見慣れない"ド派手"な市電が駆け抜けました。
この車両の正体は? 一体何の目的で走ったのでしょうか。
7月23日、札幌市内の市電の停車場付近は鉄道マニアで賑わっていました。カメラが狙う先には…。
現れたのは、色とりどりの造花があしらわれた、なんとも"ド派手"な市電です。
秋元 克広 札幌市長:「約20年ぶりになりますが、花電車を復刻致します」
そう花電車です。そもそも花電車とは一体なんなのでしょうか。
札幌市総務局行政部 吉田 裕亮さん:「お祝い事がある時に走らせてきた経緯があります。花電車を使って"札幌市制100周年"をPRしたい」
花電車が札幌を最初に走ったのは1918年、市電の開通記念でした。

ススキノ前を走る花電車
その後も、当時皇太子だった昭和天皇の来札記念や、豊平町の札幌市への合併記念など様々なお祝い事で、札幌の街を彩ってきた花電車。
1998年、サッカーチーム「コンサドーレ札幌」のJ1昇格記念を最後に途絶えていましたが、2022年8月1日に札幌市制100周年を迎えるのを機に、24年ぶりの運行となりました。
札幌市立大学 デザイン学部 多田 遥さん:「見た人が、明るい気持ちになることが実現できればと思いました」
花電車をデザインしたのは札幌市立大学の学生、多田遥さんです。
札幌市立大学 デザイン学部 多田 遥さん:「市電の新旧の車両を描くことで札幌市らしさを表現しました。この曲線は大通公園の鮮やかな花壇を表現しました」

デザインは大学生が担当
もう片方の側面には大倉山のジャンプ台や、モエレ沼公園にあるモニュメントなどがデザインされています」
花電車には除雪に使うササラ電車の車両を使用。24年ぶりに復活した花電車に多くの市民が驚き、思わず写真を撮りたくなるようです。
札幌市民:「きれいだったです」
札幌市民:「おしゃれでかっこよかった」
札幌市民:「天気が悪くても気持ちが明るくなります」
中にはこんな熱心な人も。
東京から来た大学生:「関東からきのう飛行機に乗って、これを見に来るために来ました。資料でしか見たことないようなものが目の前を走り感動的でした」
札幌市制100周年を祝う花電車は、8月21日までの土日祝日に運行します。

SNS通じたキャンペーンも展開
この"SNS映え"する花電車。札幌市ではただ走らせるだけでなく、SNSを利用した投稿キャンペーンも展開しています。
札幌市の公式ホームページの申込欄からキャンペーンに参加登録し、各種SNSに「#さっぽろ100周年花電車」とハッシュタグを付けて投稿すると、抽選で20人に素敵な景品がプレゼントされるということです。(詳しくは「札幌市 花電車」で検索)