また"巨大ヒグマ"出没か 牧場の牛が襲われて死ぬ 2019年から60頭が被害の「OSO18」か
7月11日、北海道東部、標茶町の牧場で牛が1頭が死んでいるのが見つかりました。クマに襲われたとみられています。
田中 うたの記者:「こちらで牛が死んでいるのが見つかりました。牛のパドックや住宅から200メートルほどしか離れていません」

牛を襲ったとみられるクマの足跡(提供:牧場経営者)
7月11日午前6時頃、標茶町の牧場で放牧中の牛1頭が死んでいるのを牧場の経営者が発見しました。
死んだ牛は生後10か月の乳牛で、腹部がえぐり取られた状態で見つかり付近には足跡もあったことからクマに襲われたとみられています。
牧場の経営者:「あばらを突き破って内臓がなく、血も一滴もなく、おかしいなと思ってすぐハンターに連絡した。住宅と牛のパドックが見える距離なのでこわいなと」
牧場によりますと、死んだ牛は役場などの指示でそのままにしていましたが、再びクマが現れたのかこの牛が、7月12日午後には、40メートル程離れた沢で発見されたということです。
標茶町では7月1日にも牛3頭がクマに襲われたとみられる被害がありました。

「OSO18」とみられるクマ (提供:標茶町役場 撮影:2019年8月13日)
道によりますと、標茶町や厚岸町では2019年から2022年にかけ、大型のオスグマ「OSO18」によって60頭もの牛が被害にあっていて、今回の被害も同じクマの可能性もあるとみられています。
標茶町では付近にカメラを設置しパトロールを強化しています。