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【陸上】田中希実 “苦しい中でもがいた大会だった”ホクレン深川 女子3000m優勝

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田中希実選手

 陸上の中長距離選手の育成を目的に北海道の5か所で開催されているホクレン・ディスタンスチャレンジ。7月6日、第2戦が北海道深川市の深川市陸上競技場で行われ、女子3000mに日本記録保持者の田中希実選手(22・豊田自動織機)が8分42秒66のタイムで優勝しました。

 田中選手は自身が持つ日本記録8分40秒84にはわずかに届きませんでしたが、15日に開幕する世界選手権(アメリカ・オレゴン州)に向け弾みをつけました。

 以下、田中選手のインタビューです。

 Q.どのようにレースに臨んだかー
「士別大会の1500mが悔しかったので、ヘレン(ヘレン エカラレ選手・豊田自動織機のチームメート)に勝ちたいというのが一番、大きなウェイトを持ったレースだった。その中でもラスト1500mとラスト1周はテーマに置いて、ある位程度、達成することはできた。まだまだ世界レベルではないが世界陸上に向けて調子の確認にはなった」

 Q.記録についてー
「8分45秒は切れたのでサードベストくらいは出ている。ラストの上がりだけ出せているのは収穫だった。ラスト1周の部分だけは世界では通用しない。そこは悔しい。全体としては良いタイムで走れたと思います」

 Q.ホクレンディスタンスの総括をー
「まだ本調子ではない3レースになった。気持ちに浮き沈みがある中で何とかこなすことはできた。まだスッキリしない状況で世界陸上に行くのでうまく整ったら、今回の経験がすごく糧になる。苦しい中で、もがいた今年のホクレンだった。もがいた過程が“世界陸上であれだけ頑張った”という自信になったら良いと思います」

 Q.士別はだいぶ悔しい思いをされたと思うがどう立て直したかー
「士別も調子が悪くはない中でラストに自分の走りを見失ってしまった。きょうもラスト、ヘレンとの差が開いていたから良かったものの、ラストだけのあがりだと結局、並んだ状態だったら前と同じ展開になったと思う。まだモヤモヤしているというかまだ悔しさは晴らせないかなと思います」

 Q.逆にこれから伸ばせるのではー
「今年すごく絶好調だと思えてレースに出られたことがない。世界陸上の時にすごく爆発力が出ると思う。整わなかったら整わなかったでも、今回のホクレンみたいに精一杯もがきたい」

 Q.今後のスケジュールはー
「この後、兵庫に戻って兵庫選手権(1500m)に出て翌日アメリカに出発する予定です」

 Q.世界陸上に向けてー
「前回とは違った立場。チャレンジャーでもあり前以上に難しい立場だと思う。私は走ることで発散できるんですけど、父は見てるだけしかできない葛藤、苦しさがあると思うので、だからこそ、2人で色々なことを苦しんだ今シーズン。新しいはじまりの世界陸上にできたらなと思います」

 Q.今の心境はー
「不安も違うし、怖いのも違う。走らないと負けたことになるので、走らないという選択はないものの、走りたくないという気持ちもあって、怖いとか不安以上に嫌だという気持ちの方が大きい。ホクレンはワクワクできるイメージが強かったが、その分、新しい立場で出ると、責任がないように感じるんですけど、嫌だという気持ちが一番にあったかなというのはあって、嫌だと思いながらも、走りたいと思うのがホクレン。世界陸上の舞台が待っているからこそ、ホクレンを走り切れたと思う。この経験を絶対生かしていきたい」

 Q.深川市の印象を教えてください
「日本記録を初めて出した競技場で、何回来ても初めて日本記録を出した日のことを思い出せる競技場なので、良い時も悪い時も初心に戻れる場所かなと思っています」

 Q.世界陸上初日から9日目まで5レース。どういう気持ちで戦っていくかー
「1本1本勝負になってくると思うので、スケジュールという部分よりも、いかに目の前の1本で自分の悔いのない走りをするかという部分にこだわり抜いて、気づいたら5本走っていたというような9日間になればなと思っています」

 Q.素人目からすると大丈夫かなと思うがその辺りをどのように受け止めていますかー
「自分の場合は肉体的な部分よりも心理的な部分が大きくて、少しでも気持ちが前向きになっていれば、どんなハードスケジュールでも全然疲れないのが自分の持ち味。今は体の状態が整わないからこそ、心理的に落ち込んでしまって、また逆に調子が上がらない部分に影響したりとか、負の連鎖になってしまっている。肉体的には問題ないと思う。今回のレースでひとまずは勝つことはできたので、ここで驕るのではなくて次はどういうレースをしようかという部分に焦点を置いて、兵庫選手権に臨めば、前向きな気持ちは作っていけるかなと思っています」

  • みんテレ