【速報】襲ったクマか 翌朝の現場調査で死んで見つかる 襲われた男性は全治一週間のけが 北海道

男性を襲ったとみられるクマ(北海道滝上町=2022年7月6日午前)
北海道滝上町で7月5日、60代のハンターの男性がヒグマに襲われた事故で、同町が翌朝から現場調査を行い、襲ったとみられるクマが死んでいるのを見つけました。
北海道によると、クマによる人身被害は2022年度に入って初めてです。
7月5日午後7時ごろ、滝上町原野の牧草地付近で、60代のハンターの男性が親子2頭のクマを見つけ、発砲したところ1頭が反撃し、男性は頭や顔、腕をかまれるけがをしました。
医師によると全治一週間ほどだということです。

男性を襲ったとみられるクマ(北海道滝上町=2022年7月6日午前)
滝上町は、6日午前5時30分ごろから現場付近の調査を行い、体長1メートルほどのメスのクマが死んでいるのを見つけました。
5日に男性を襲ったクマとみられています。
死んでいたのは母グマで、逃げた子グマの捜索は行わない方針です。
調査に同行したハンターは「もう1頭は弾が当たっていないと思う。土手の下はずいぶんと深い沢なので下に降りて探したが、そこから足跡があったのでそちらの方に逃げたんじゃないかと思う」と話しています。

現場付近の調査の様子(北海道滝上町=2022年7月6日午前)
北海道で人がクマに襲われけがをしたのは、2022年に入り2件目です。
北海道環境生活部によりますと、2021年度のクマによる人身被害数は9件14人で(死亡4人、負傷者10人)、1962年の統計開始以来、最多でした。