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北海道の“路線価”公表 札幌市の「新札幌」と「平岸」地区で急上昇…中心部と地方の二極化が拡大

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 相続税などの指標となる、北海道内の路線価が7月1日に公表されました。住宅の需要が高まる札幌市内で、特に急上昇したのは「新札幌」と「平岸」地区でした。

 札幌国税局によりますと北海道内の路線価の最高額は17年連続で、札幌市中央区北5条西3丁目の札幌ステラプレイス前で、2021年より4.8%上昇し1平方メートルあたり616万円でした。

 さらに、北海道内の平均路線価は7年連続で上昇。上昇率は2021年の1.0%から4.0%と急拡大しました。

 背景には札幌市の住宅事情が大きく関係しているとみられています。

 北海道不動産鑑定士協会 斉藤 武也 副会長:「家を持ちたいという人がかなり増えている。中央区は高いし土地が少ない。厚別区や清田区など郊外に移っていく。そのような人たちが土地の価格を上げている」

路線価の最高額は17年連続「札幌ステラプレイス前」

 注目の一つが再開発が進む札幌市厚別区の「新札幌駅前通り」です。札幌市厚別区厚別中央2条5丁目は2022年最も路線価の上昇率が高く、2021年と比べて13.5%も上昇しました。1平方メートル当たりでは37万円から42万円と、1年で5万円も高くなりました。

 付近の住民:「若い人が入ってくるきっかけになればと期待している」

 北海道不動産鑑定士協会 斉藤 武也 副会長:「価格水準は新札幌地区のパフォーマンスを考えるとまだ安いので、これからまだ上がっていくと言えます」

 現在、新札幌地区では大学や専門学校のキャンパスが整備され、マンションや商業施設などの建設が進んでいます。

 今後さらに土地の価格が高騰するとみられていて、専門家は懸念も口にします。

 北海道不動産鑑定士協会 斉藤 武也 副会長:「厚別区は若い人が住んで若年化してくると思うが、新札幌地区の再開発の影響がある周辺は若い人が手を出せない価格帯になるのでは」

再開発が進む札幌市厚別区の「新札幌駅前通り」

 さらに新札幌地区に次ぎ、上昇率8.7%と北海道内ナンバー2になったのが札幌市豊平区平岸2条8丁目の「平岸通り」です。

 北海道不動産鑑定士協会 斉藤 武也 副会長:「コロナ禍で店舗の需要が落ちたが、2階以上の共同住宅は逆に上がっている。1階が店舗で2階以上がマンションという物件が価格を上げているのがわかる」

札幌市豊平区平岸2条8丁目の「平岸通り」

 一方、今回はランクインしませんでしたが今後、路線価が伸びていくとみられているのが北海道日本ハムファイターズの新球場建設に沸く北広島市です。

 北海道不動産鑑定士協会 斉藤 武也 副会長:「ものすごい幅の上昇率なのは、北広島市の球場周辺とJR北広島駅周辺など。新球場ができることに伴い共同住宅の需要が発生するので、これから北広島市はもっと価格が伸びていく」

新球場建設に沸く「北広島市」

 今後も札幌市とその近郊の需要はさらに伸びていくと予想される半面、地方都市では下落した場所も多く、都市部と地方の二極化の拡大が大きな課題となりそうです。

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