「初めて閉じた」開業後は25分で! 国内初の開閉式屋根と天然芝の球場 ボールパークで"変わる街"
開閉式の巨大屋根がついに閉まりました。
2023年3月の開業に向けて工事が進むファイターズの新球場。
周辺では新たな施設や北広島駅の再開発も進んでいて、地元も盛り上がりを見せています。
八木隆太郎キャスター:「ボールパークの建設現場です。中に入ってみますと目の前に大きな新球場が姿を現しました。久しぶりに見ますと大分、足場も取れてきまして、球場の姿が見えてきましたね。真ん中には『エスコンフィールド北海道』という大きな文字が光っています。外観はほぼ完成に近づいています」
2023年3月、北広島市に開業予定のファイターズの新球場「エスコンフィールド北海道」。
開業まであと9か月となり、工事は現在81%まで進んでいます。

ボールパーク内の新施設も続々公表
開業へ向けてボールパーク内の新施設も続々と発表されています。
「THW LODGE(ザ・ロッジ)」と命名された施設にはアウトドア専門店や、地域の特産品の販売店など、6店舗が入り、アクティビティの拠点になる予定です。
また水辺にはプライベートサウナや愛犬と楽しめる宿泊施設がオープンします。
球場を見ながらリラックスした時間を楽しむことができます。

新球場の屋根が"初めて"閉じる
徐々に高まる開業への気運―。
そして6月9日、新球場の工事に大きな動きがありました。
八木キャスター:「完全に閉まるまで残り50メートル少々。重さ1万トンの巨大な屋根が前へ、前へと進んでいます。技術の結集です」
新球場の目玉は日本初の「開閉式の屋根」と「天然芝のグラウンド」です。
選手のケガのリスクが少ない天然芝を冬の間でも育てるために必要なこの屋根。
実は北広島市内の町工場が製作に携わっています。
こちらの会社では主に工事現場で重たい物を運ぶクレーンや搬送台車などを製造しています。
この技術が、新球場の巨大な屋根を支える台車の製造に生かされました。
1台なんと1000トン!
新球場へ24個の台車を納品しました。
中山機械 西村隆朗社長「当初は、技術面や納期やコストでリスクはあったが、せっかくの機会で、一生のうちに1度できるかどうかという大きな仕事なので、ぜひ受けさせていただきたいということで当社で担当できるようになりました」
6月9日午前8時30分、点検をしながら、ゆっくりと屋根を動かしていきます。
そして8時間かけて屋根が完全に閉まりました。
大林組 竹中秀文所長:「夢が実現した。先ほどフィールドの中に入りましたけども、フィールドが屋根で覆われているという状況を目の当たりにして、達成感と、ちょっとホッとした気持ちですね」
開業後は天候に合わせ25分ほどで屋根を開閉するということです。
今後、座席や天然芝など、球場内部の工事を進め、開業に備えます。