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「漁しながらもずっと見ていく。みんな見つかるまでは」犠牲者を追悼 知床観光船沈没1か月

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 北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船「KAZU1(カズワン、19トン)」が沈没してから5月23日で1か月。14人が死亡、いまだ12人が行方不明となっています。

 カズワンが帰ってくるはずだった場所、斜里町のウトロ漁港。しかし、乗客乗員が帰ってくることはありませんでした。地元では事故から1か月のきょう23日をどのようにして迎えたのでしょうか?

 田中 うた乃 記者:「花を持った乗組員が観光船に乗り込みます」

 事故から1か月、ウトロ漁港では観光船の事業者が、花を手向けるため、事故現場の海域に向かいました。

 観光船事業者:「行方不明者の方とか、亡くなった方が最後に見たと思われる景色が、あそこだったので」

 斜里町の献花台には、1か月たった今も、毎日のようにたくさんの花や菓子などが手向けられています。

献花台に多くの花や菓子が供えられている

 献花に来た男性:「観光船によって将来があった人たちが、事故に巻き込まれた。この悲しい事故があった"23日"は忘れられない」

 国交省の中山副大臣と、馬場斜里町長も23日、献花に訪れました。

 国交省 中山 展宏 副大臣:「1か月前の海はとても冷たかったと思う。再発防止に向け不退転の覚悟で、しっかり進めていく」

再発防止に向けて取り組む姿勢も

 斜里町 馬場 隆 町長:「さまざまなやるべき事がされていなかった。安全をこの機会にしっかり見つめ直す」

 埼玉県から訪れた観光客の男性も、26人が投げ出された海に手を合わせます。

 観光客:「手を合わせるぐらいですよね。1か月が経ってなかなか難しいと思うけども、きょう引き揚げ作業始まるけど、何か手掛かりがあればよい。かわいそうですね、お客さんたちが。地元の人たちもかわいそう。そういう1社のおかげで、まったく知床の評判が悪くなった」

 ウトロ漁港では、新鮮な魚が次々と水揚げされています。事故発生当初から、行方不明者の捜索に協力していた地元漁師たちに、日常が戻り始めています。

 地元漁師:「注意して見ていた。ちょっと見つからなかった。家族の人を思うと残念」

漁の最中に捜索も「みんな見つかるまでは」

 地元漁師:「みんな大変だと思うよ。自分の商売しながらだからね」

 斎藤 健太 記者:「きょうも漁師の人たちは、漁と捜索の出港に向けて準備をしています」

 漁師たちは漁をしながら、まだ見つかっていない12人を探し続けています。

 ウトロ漁港 副救助長 古坂 彰彦さん:「海の中にまだいるわけでしょ。だから1人でも多く見つかってくれればと思う。漁に行きながらずっと探していく。特に節目はない、みんな見つかるまでは」

(KAZU1の「ワン」は正式にはローマ数字)

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