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なぜ浸水したのか 「天災と人災と言い方をすれば、やはり人災」 専門家と事故原因探る 観光船沈没1か月

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後部デッキからの浸水の可能性も

 神戸大学 海洋政策科学部 若林 伸和 教授:「(カズワンの模型を持ちながら)よく見ると、こちらの客室の高さと、こちらの客室の高さはこちらの方が低くなっている。水が入ったら低い方に行くから、さらに水が入っていき、船首が沈むことも考えられる」

 知床遊覧船の事情に詳しい人:「『バルバスのところに穴が開いているぞ』『水ぽたぽた垂れているぞ』って言っている人もいた、『危ないから運航させないほうがいい』と言っている人もいた」

 別の観光船会社の船員:「(Q:亀裂はどこ?)船首の2mくらい後。真ん中。もちろん水が出ていましたから、3月の24~25日くらいかな」

 事故前のカズワンを知る人たちからは、事故の約1か月前、カズワンの船首から、2mほどのところに亀裂があり、水がぽたぽたと垂れていたといいます。

船体に亀裂があったという話も

 神戸大学 海洋政策科学部 若林 伸和 教授:「その話が本当だったとしたら、こんな位置から水が出てくる船には、恐ろしくて乗れない。船底に水が入る原因はあってはいけない。(船を)陸上に揚げているから、中から水が出てきているが、(水に)つけてしまうとその穴から入ってしまうか。どんどん水が入って、沈没するしかない状況。実際に船体を見てみないとわからない。断定的なことは言えない」

 4月23日午後1時18分の通報時に告げられたのは、「船首の浸水」と「エンジンの停止」。

 若林教授は、エンジンが先に停止した可能性もあるといいます。

 神戸大学 海洋政策科学部 若林 伸和 教授:「他の要素がなかったとすると、エンジンが先に止まったのであれば、動けなくなると、3mの高い波では、横波を受けて海水をすくい上げるようになる。揺れがひどくなりすぎて、どんどん水が入ってくる状況になった可能性も考えられる」

 エンジンが停止するとしたら、原因は何が考えられるのか?

 神戸大学 海洋政策科学部 若林 伸和 教授:「最初に考えられるのは、潤滑油(エンジンオイル)。潤滑油(エンジンオイル)がちゃんと回っていたのかどうか。(オイルを)吸えたり吸えなかったりになったかもしれない。(高波で)ものすごい傾きになる。連続して(オイルを)吸えないと潤滑油(エンジンオイル)の問題もある。一般的な小型船舶のディーゼルエンジン構造からあり得る」

 カズワンのエンジンオイルについて、知床遊覧船の元従業員はこんな指摘をしていました。

 知床遊覧船の元従業員:「オイル交換を、事故前日に豊田船長がしている。(豊田船長が)『オイル交換を一度もしていない』と。『それはダメだ』と言った。(豊田船長が)『もうオイル交換をしないといけない』と事故前日に焦っていた。終わったのかなと見に行ったら、心配で、豊田船長は『何とか終わりました』と。今までは、業者に頼んでいた」

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