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大型観光船おーろら 今シーズンの運行開始 "沈没現場"に近づかないコース…安全性をPR

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 観光船の沈没事故を受け運航を自粛していた大型観光船「おーろら」が5月20日、今シーズンの運航を始めました。

 石井 祐里枝 アナウンサー:「午前10時30分、船がゆっくりと動き出しました。ウトロ漁港を出ました」

 5月20日午前10時30分、北海道斜里町のウトロ漁港を発着する大型観光船「おーろら」が今シーズンの運航を始めました。

 石井 祐里枝 アナウンサー:「波は穏やかで船はあまり揺れていません。船外に出て風を感じながら雄大な自然を楽しめます」

 当面は本数を減らし、1日2便を運航。「カムイワッカの滝」までの海域を約1時間半で往復し、沈没現場に近づかないコースで運航します。

往復約1時間半。沈没現場を避けたコース設定に

 「おーろら」は、4月23日の「KAZU1(カズワン)」の沈没事故を受け、運航を自粛、6回にわたり行方不明者の捜索に参加しました。

 道東観光開発 高橋 晃 社長:「一番多いときで14人乗って、知床岬の奥の方まで。みんな双眼鏡を持って捜索」

 全長45メートル、総トン数491トン、定員390人の「おーろら」。

大型観光船「おーろら」

 久々の行動制限のないゴールデンウイークには、多くの予約が入っていました。

 道東観光開発 高橋 晃 社長:「まずはできることは捜索活動。人命救助。観光船は、お客さんが世界遺産を、普段は行けない所を楽しむものなので。なぜそこで命を…辛いですね」

 運航の再開に当たって、改めて安全を見直しました。5月9日には、年1回義務付けられている定期訓練を実施。

 浸水を想定して、救命いかだやボートを海上におろし、乗客を岸まで運ぶ流れを確認しました。

 石井 祐里枝 アナウンサー:「船には万が一に備え、膨張式の救命いかだなど安全設備も積んであります」

年1回義務付けられている定期訓練

 最大定員分の救命胴衣や救命いかだも完備。通信設備など安全運航への取り組みをホームページに載せることで、少しでもマイナスイメージを解消したいとしています。

 石井 祐里枝 アナウンサー:「出港から30分が経ちましたが、風が強く冷たくなってきました。港は晴れていたんですが、霧が出てきた天候の変化を感じます」「折り返し地点のカムイワッカの滝です。近くではヒグマが見られました」

 世界自然遺産・知床の雄大な自然を楽しめる観光船。日常では見ることがないクマも頻繁に見ることができます。

 石井 祐里枝 アナウンサー:「手つかずの雄大な自然を間近で楽しめる観光船。出発してからちょうど1時間半。コースの終わりを迎えます」

観光船からはクマも頻繁に見られた

 5月20日の運航は、午前10時半と午後2時半の2回行われ、乗客は約60人でした。

 愛知県からの観光客:「半年前から楽しみにしていた。世界遺産で一生に一度来られるかの場所なので、乗れてよかったけど複雑」

 知床半島先端までの海域を往復するコースの再開は、行方不明者の捜索やカズワンの引き揚げの状況などを考慮して判断するとしています。

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