2日間の飽和潜水作業 5月20日も"手がかりなし" 21日からカズワン引き揚げ準備へ 知床観光船沈没
北海道知床半島沖では、5月も潜水士による船内などの捜索が行われました。最新情報を中継で伝えてもらいます。
(北海道斜里町から石井祐里枝アナウンサーの報告)
5月20日の知床の天気は、日中は晴れて気温が20℃ほどまで上がりましたが、先ほど雨が降り、少しずつ冷え込んできました。半島の先にある沈没現場では20日も飽和潜水での作業が行われました。
(上空のヘリから):「きのうは2時間半ほどで潜水士の作業が終わっていましたが、きょうはそれを大幅に超えて海中での作業が続いています」「ゆっくりゆっくりとオレンジのホースにつながった水中エレベーターが引き揚げられてきました。作業員10人ほどが集まって慎重に水中エレベーターの引き揚げ作業をしています」
2日目の20日は朝から潜水士3人が、沈没した観光船カズワンの中などで捜索を行いました。
取り残された人がいないか懸命の捜索を行いましたが、新たな手がかりは見つからなかったということです。
事故からまもなく1か月を迎えますがこれまでに14人が死亡、乗客乗員12人は行方不明のままです。
今後のスケジュールは、21日に引き揚げ作業に着手し、来週にカズワンが引き揚げされる見通しです。