【カーリング】吉村紗也香 “ロコ・ソラーレと一緒に戦うのはすごく楽しみ” 日本選手権連覇へ

インタビューに応じる吉村紗也香選手
5月21日(土)から、カーリングの日本選手権が北海道北見市のアドヴィックス常呂カーリングホールで開催されます。北京五輪で銀メダルを獲得した女子カーリングチームのロコ・ソラーレが出場予定です。
◆ロコ・ソラーレ 藤澤五月選手(30)
「5月に日本選手権が私たちの地元北見市、常呂町であるので、それに向けてチームでもうひとエンジンかけてやろうと思っています」
そのロコ・ソラーレの最大のライバルとなるのが北海道札幌市に拠点を置く“フォルティウス”です。船山弓枝選手(44歳・ソルトレイクシティー・トリノ・ソチ五輪代表)、近江谷杏菜選手(32歳・バンクーバー五輪代表)、小野寺佳歩選手(30歳・ソチ五輪代表)と3選手は五輪日本代表の経験を持っています。さらに、吉村紗也香選手(30)は、同世代のロコ・ソラーレ藤澤五月選手(30)と競い合ってきた日本を代表するスキップの1人です。
フォルティウスは2021年2月の日本選手権決勝でロコ・ソラーレを破り日本一。3勝すれば北京五輪出場が決まる北京五輪代表決定戦で2連勝。ロコ・ソラーレを後がない状況に追い込みました。
◆フォルティウス 吉村紗也香選手(30)
「ロコ・ソラーレは、次、負けたら終わりという中で感情を出してきた。いつもと違う感じで来た。自分たちはいつものペースでやっていたつもりだったが流れが相手に行ってしまった」

ソチ五輪代表の小野寺佳歩選手(左)とバンクーバー五輪代表の近江谷杏菜選手(右)
崖っぷちに立たされたロコ・ソラーレはここから劇的な大逆転で3連勝を飾り、北京五輪代表の座を掴みました。一方のフォルティウスは五輪まであと1勝届かず涙を流します。
◆吉村紗也香選手
「代表決定戦で負けたら、選手としては一旦お休み、一回離れようと思っていて」
心にぽっかりと空いた穴…。大会の2ヵ月後、メインスポンサーだった北海道銀行との契約が終了します。チームメートと話し合いを重ね“このまま、あきらめたくない”という気持ちが自然と湧き上がってきたという吉村選手。現役続行を決めました。2021年12月には、クラブチーム“フォルティウス”を発足しました。
年間4、5000万円かかる活動費を集める為、スポンサー探しから…。メディアに積極的に出演しアピールも続けました。ロコ・ソラーレを脅かす最大のライバルといえども、活動を継続することは簡単ではありませんでした。
◆吉村紗也香選手
「スポンサーがいないゼロからのスタートということは、経験していないことで不安はあった。今、3社、応援してくれる企業さんがいて、感謝の気持ちが詰まっていて、自分たちは結果でお返しできたらなという風には思っています」